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新卒比率60%以上!? 試行錯誤の歴史が生んだ、つぎのアタリマエをつくる組織

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新卒比率60%以上!? 試行錯誤の歴史が生んだ、つぎのアタリマエをつくる組織

「つぎのアタリマエをつくる」というミッションを掲げ、社会へ新しい価値を提供するネットプロテクションズ。私たちにとって新卒採用は、新しい価値を生み出すためのひとつの“最良な方法論”でした。現在、社内では多数の新卒採用者が活躍しています。今回は、新卒採用に踏み切った想いと効果を代表取締役社長 柴田紳がお話しします。

創業8期目。事業のさらなる拡大を阻む、大きな壁

ネットプロテクションズは「つぎのアタリマエをつくる」をミッションに、事業作りにおいても、組織作りにおいても世の中にアタリマエを生み出すチャレンジを続けています。いま当社社員の60%が新卒社員。彼らが「つぎのアタリマエをつくる」中核を担ってくれています。

新卒採用をはじめたのは2007年、会社が8期目を迎えたときです。当時、私たちはひとつの壁にぶつかっていました。世の中にない事業をゼロから作り、さらに伸ばしていくために、経験豊富で優秀な社員を集めようと中途採用に力を入れていたんです。

しかし、当時はいまほどスタートアップ企業に注目が集まっていたわけでもなく、優秀な人材に魅力を感じてもらえるほど、当社には知名度もありませんでした。事業のパワーはどんどん増していましたが、組織的にはまだまだこれからの状態。事業が成長しても、組織が成長できなければ限界に達すると予見していました。

新卒採用は、目指す組織像になるための“最良手段”だった

毎年10名を超える人数を新卒で採用している
毎年10名を超える人数を新卒で採用している

ネットプロテクションズが目指す組織像、そして求める人材像とは?

トップダウンで指示を出す組織で、指示を丁寧にこなす人材か。いえ、それは違います。当社が手がけている「後払い決済」は前例がないビジネス。そして、目指しているのは「つぎのアタリマエ」となる新しい価値を社会に提供すること。何が解になるのか誰もわからない中で、トップが決めてボトムが受ける組織では成り立ちません。

私は、「個々のメンバーが自ら思考し、自走する組織」を目指そうと考えました。手探りでいいから、チャレンジし続ける人材に集まってほしい。そんな人材が働きやすい器をつくり、おもいっきり仕事に打ち込める環境を作ることこそが、前例のない「つぎのアタリマエをつくる」組織ではないか。そのような思いを持ちつつ、会社として必要となる優秀な人物像をより明確にしていきました。

仮説を立て、模索していく中で「事業の本質や目標を理解し考えていける人。」そして、「自分の足で走れる人。」つまり、答えがない中で、思考しながら行動できる人材こそ、当社に必要な優秀な人材であるとたどり着きました。

人物像が明確になった時、新卒社員の採用をはじめました。新卒は、経験がない“だけ”で自ら考える力は持っています。しかも、アタリマエがないため、自らブレーキをかけず全力で走ってくれる。理想の人物像に合致した人を、中途社員よりも見つけやすいと考えたのです。

事業も組織もこれからだったからこそ、自由に作っていける。新卒と一緒にアタリマエを作っていけば、ネットプロテクションズらしい会社像がきっと作れる——。

しかし、そうすんなりと、上手くいったわけではありませんでした。

「つぎのアタリマエ」を目指す集団になるために定めた指針

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これまで、本人も会社も期待感を持って入社したものの、志半ばで辞めていく新卒社員もいました。ネットプロテクションズの事業を理解し、自走しているのになぜ辞めていくのか……。そこには企業文化の壁が立ちはだかっていたんです。

退職した新卒社員には、ある共通事項がありました。それは、代表である私との間にある距離の遠さ。当時の彼らの教育を担当していたのは中堅社員で、それゆえ新卒社員が触れていたのは、当社独自の文化ではなく、教育係が以前勤めていた会社の文化だったのです。

ネットプロテクションズは前例のない事業作りと組織作りを目指しているため、従来の常識とは異なる考え方、文化で会社づくりを進めています。そのため形ができあがっていないプロセス段階においては、しばしば批判の対象となります。例えば「後払い決済」も、今でこそ1つの事業として認められていますが、事業開始当初は「実現できるわけがない」と言われ続けていました。

社内においても同じように、難しい状況があれば「やり方が間違っている」「うまくいくはずかない」という批判が生まれやすく、私と距離のある新卒メンバーは会社を疑ってしまう状況でした。

こうした状況から「固まりきっていない文化をもう1段ひとつにまとめ、新しい価値を生み出せる強い企業文化にしよう」と、2012年新卒も含む全社員を巻き込んで、企業理念の再構築を行うことを決意しました。

約50名(2012年時点)いた社員を全8チームに分け、3ヶ月間の時間と各チーム30万円の予算を用意しました。テーマは「自分が社長ならこの会社をどうしたいか」。

そのあと各チームの代表者同士が、それぞれの意見をぶつけ合う。みんながチームの想いを背負い本音を伝えようとするからこそ、空気が悪くなり誰も発言しないまま1時間を過ごしたこともありました。議論は白熱し、3ヶ月で決める予定が大幅に延長し、最終的な結論が出るまで9ヶ月。チームごとに与えられた時間も足すと、丸1年も時間を費やしたことになります。

その過程で、幹部を含むメンバーの一部が、会社を去っていきました。1年間もの時間がかかり、社員が求める解をなかなか示せなかったことは、辞めた社員にも残った社員にも、そして私にも“痛み”そのものでした。

しかし、こうした痛みの代わりに手に入れたのが、現在私たちが最も大切にしている「7つのVision」です。ネットプロテクションズが何を目指し、どこへ向かおうとしているのか、そのために必要な人材、組織はどんなものか……。新卒、中途それぞれの文化が、7つのVisionでひとつの想いに変わったのです。

ブレーキなく、「アタリマエ」を目指して自走する組織に

新卒層が能動的に提案を行うことが日常の風景になっている
新卒層が能動的に提案を行うことが日常の風景になっている

2016年現在、80名いるうちの60%が新卒社員。新規事業のリーダーを担うなど、先陣をきって会社のビジョンやバリューを体現し、会社の中核を支えてくれています。そんな新卒を見て、中途社員も経験を生かし、成長を続けています。

誰がなにを言おうとも、世の中にない新しい価値を提供するネットプロテクションズらしさをつくりたい——。本音を徹底的にぶつけあった2012年の経験そのものが、ネットプロテクションズらしさを形作る足がかりだと感じています。

今となっては新卒採用で、学生たちから「どの社員さんにお会いしても、言葉が違うのに、同じ想いで仕事をしているように感じられました」とよく言ってもらえます。7つのVisionが私たち社員の道標。個性や経験は違っても、見ている方向を同じにしてくれるんです。

また、7つのVisionができて以来、学生は社員を見て、共感してくれた上で応募してくれています。入社したときには、事業はもちろん組織の風土にも共感をしてくれているので、ミスマッチが起きなくなりました。

新しいことをやろうと考えたとき、経験豊富な人の力を借りたくなるものです。しかし、私たちに必要だったのは、経験豊富で“答え”を持っている人ではなく、一緒に0ベースで思考し、“答え”を生み出せる、理想に向かって行動できる仲間。

同じ指針を持ったことで、こうしたメンバーがそれぞれ自走し、会社づくりをどんどん前に進めてくれるようになりました。

そして「つぎのアタリマエをつくる」文化に共感した新卒メンバーが毎年入ってきてくれているので、年々組織として強くなってきている実感があります。

これからも“常識がない素人“だからこその強みを活かし、世の中にない「つぎのアタリマエをつくる」ことを目指して励んでいきます。
(Text by PR table)

ThinkAbout編集部
ThinkAboutを運営するネットプロテクションズの社員によって構成される編集部です。
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