自然環境を再生させるために必要なこと

自然環境を再生させるために必要なこと

ロングセラー『ヒップな生活革命』の“その先”のストーリーを描いた『Weの市民革命』は、新型コロナウイルスの世界的流行により、内容を大幅に変更することになった。しかし泣く泣く削った部分のなかには、本当は伝えておきたかったトピックススも。NY在住の著者・佐久間裕美子が綴る、サステイナブルな未来のための地球の話。

Words: Yumiko Sakuma Photos: SONGPHOL THESAKIT

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いま、わたしたちの社会では、持続性という言葉が時代の掛け声になっている。これまでのやり方を続けていると、文明が持続できない状態になる。だから持続性のあるあり方を模索しよう、ということなのだけれど、「持続できない」ということが何を意味するのか。

地球の温度が上がる、自然災害が増える、安全な水へのアクセスが難しくなる、いま食べることのできている食べ物を食べることができなくなる––––これらは、その兆候が見え始めている気候変動のインパクトのほんの一部である。

昨年12月15日に刊行のはこびとなった『Weの市民革命』(朝日出版社)は、新型コロナウイルスのロックダウンが始まる前に、一度書き終えたはずの本だった。その規模を大きくしながらひたひたと近づいてくる気候危機と、反比例するように加速する資本主義の狭間で、自分がひとりの消費者として、何を知るべきなのかをテーマに書いた本は、新型コロナウイルスによって起きた社会の変革を見て、大幅に修正・加筆することになった。

もともと書いていた結構な量の文章を泣く泣く大幅にカットしたのだが、それで抜け落ちてしまったトピックのひとつにリジェネラティブ農業(環境再生型農業)があった。
気候が変わりつつあることは、すでに農業の世界に大きな影響を及ぼしているが、その深刻な問題のひとつに、過剰耕作や気候変動や環境汚染によって農耕地が失われる「表土喪失」がある。地球上の土壌は、温暖化が取り沙汰されるもうずっと前から、無計画な過剰耕作によって、それが形成されるより早いスピードで失われてきたが、特に現代は、農薬の普及やフラッキング(水力破砕法)によるエネルギー採取など、土壌に余計なストレスをかける要因が増えた。

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