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対立する意見の裏にこそアイデアをよくするヒントがある

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対立する意見の裏にこそアイデアをよくするヒントがある

私は2016年4月にネットプロテクションズに入社し、半年間の社内研修を受けました。今回はその研修を経て、身に着けたいと感じた「考え方」に関して書きます。

私はもともと目の前の課題・問題に対して没頭して考えてしまい、「他人と相談しながら」というよりは、自分自身で専門書を読む等して情報を集め、答えを出すタイプでした。そのため、自分で考えた案や解法に関しては強く自信を持つ傾向があり、周囲の反対意見や指摘に対して素直に受け入れるのではなく、説明を付け足すような行動をとっていました。

研修を通して上記のような自分の性質に気づき、「案に対する反対意見や指摘は、より多くの情報を集めるためのきっかけにすぎない」という今まで自分の中にはなかった新しい考え方をするようになりました。

意見の対立を通して、アイデアが良くなった経験

私がそのような考え方をするようになった背景には、大きく分けて2つの出来事がありました。

1つ目は入社直後の研修で「社内向け勉強会を開く」というテーマで行った、グループワークの中での研修担当者との衝突です。

勉強会では、入社する際に事前課題で読んだビジネス書の内容を用いるというテーマがありました。その時の私は指定されたビジネス書が社内の人なら誰もが読んだことがあるようなものだったので、本の内容を要約して話すだけの会に意味があるのかどうか懐疑的でした。ただ本の内容を要約して発表するのではなく、社内に新しい行動が生まれるような施策にこそ価値があると考えていました。

そのためグループでは本の内容に対して議論することはせず、どうしたら行動が起こせるかについて話し合っていました。それを見ていた研修担当者から、「本の内容に関して、グループで議論する必要があるのでは?」という問いかけがあり、納得ができず3時間も議論を行なってしまいました。

3時間にも渡る議論の後、不思議な事に研修担当者も私もお互いの意見についてしっかりと理解できており、また勉強会の企画内容の質が高まっていたのです。

その背景として衝突の最中に研修担当者から「本の内容に関してちゃんと議論してほしい。」という指摘は勉強会の効果をより高めるための端的な目的ではなく、「新卒研修として1冊の本の内容に関して認識をすり合わせ、お互いに学びを深め合って欲しい。」という意図があったと、開示されたことが大きいと感じています。

ただそのグループワークを終えた当時は、今回の意見の対立と、過去に起こった他者との意見の対立とでは何が違うのか、何がきっかけで企画内容の質が高まる方向へ進めたのか理解できていませんでした。

人は皆、論理的であり、論理は理解のために使うものである

2つ目の出来事は「思考系研修」と呼ばれる研修でした。これは上記に書いた出来事の理解につながった研修でもあります。

「論理的思考とは何か」というテーマのもとに数回に分けて、思考法を題材に講師とディスカッションしながら進める研修であり、印象に残っている言葉として「人は皆、論理的である」、「論理は理解するために使うものである」という2つがあります。

「人は皆、論理的である」という言葉は、私の解釈としては決して冷徹な意味ではなく、「個人の主張・意見・感情にはそれぞれの背景がある」という意味で理解しています。背景にはその人が考えていることだけでなく、経験したことやその人なりの「当たり前」となっている慣習なども含まれると考えています。

そして、「論理は理解するために使うものである」という言葉を知り、過去に意見が衝突した際に論理を、相手の発言を理解するためではなく、自分の説明を付け足すいわゆる「攻撃」のために使っていたということを思い知らされました。

そこで初めて研修担当者との議論の後に、より良い企画案ができたのは、言葉は粗いながらもお互いの意見や指摘の背景にある考えを論理を使って理解し合う状態に至れたからだと知りました。

今まで行なっていたのは論理を使った攻撃だったが、背景を論理を使って理解することによりアイデアの質が高まる経験をした

 

新しい考え方を定着させたい

そのような経験から、案に対する反対意見や指摘は、より多くの情報を集めるためのきっかけに過ぎず、裏に隠れているその人の考え・知っていること・経験などを聞いていくことの方が重要であると考えるようになりました。

私としてはまだ、論理を理解のために使う姿勢は徹底できてはいませんが、上記のような姿勢でいることができたら、自分や他人の考えをしっかり伝達出来たり、企画案を実行に持っていくことが出来ると考えています。今後はその姿勢を獲得した上で、より面白みや価値のあるサービス作りに参画していきたいです。

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専光 建志
執筆者:専光 建志
システム開発未経験からビジネスアーキテクトグループ ディベロップメントユニットとして開発に従事し、その後企画室に配属。
学生時代は、中小企業のCSR(障がい者雇用によるマクロ生産性への影響など)を中心に学ぶ。 社会構造、ビジネス構造を理解し、それらをより無駄のない形に変化させたいと考えている。

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