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専門性は作るものではなく出来上がるもの~アパレル店員から経理の専門性を身につけたキャリアデザイン~

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専門性は作るものではなく出来上がるもの~アパレル店員から経理の専門性を身につけたキャリアデザイン~

株式会社ネットプロテクションズ(以下NP)で現在、経理とシステム部門を兼務している松尾絵美は2012年に当社へ中途入社しました。彼女はアパレルショップで店員として働き、そこから一般事務、経理事務へとキャリアを変えてきた異色の経歴の持ち主です。今回はそんな彼女のキャリアにおける意思決定の背景や想いをお伝えします。

なぜ経理の道を進み始めたのか

私はもともとアパレル店員として、約3年程、店舗で働いていました。これは高校生の頃から人の外見を良くすることや、可愛くすることにとても興味があったからです。実際に働いていても、毎日、自分の好きな洋服に関われて、その服を売って、誰かを可愛くすることができたり、決められたノルマをクリアすることに達成感を感じていたので、アパレルという仕事に対して満足感を持って働いていました。

しかし、その一方で、女性の働き方という観点で見たときに、私は専門性が重要であるという意識を常に持っていました。なぜならば、小さい頃から、「女性が社会で生き抜いていくためには専門性が必要だ」と親に教えられていたからです。当時は男性優位の時代でもありましたし、年齢的な縛りが強かった側面もあったので、女性が働き続けるには、何か武器をもつ必要がありました。
その点、アパレルのような仕事は年齢的に制限されてくる仕事であったため、何年か好きな仕事をしたら、しっかりと手に職を付けていこうという考えを持っていました。

そんな中、ある時、世のなかには税金で損をしている人がいるという現実を知る機会がありました。私はそのことを知って「損をしていたんだ」と気づかされると伴に、税金など経理に関するリテラシーが低い人たちは、未だに損をし続けているということを悟り、心の中で「このような不公平さをみんなに知らせたい」という気持ちが込み上がり、何とかしたいという貢献心が湧いてきて、経理の勉強を始めることにしました。そして、経理という仕事で価値貢献していく決意をしました。

ただ、いきなり事務経験無しで会計事務に着手するのは困難を強いられたこともあったので、初めのうちは一般事務経験を積み、書類・文章作成からビジネスマナーまで幅広く学ぶことにしました。

より高い価値発揮のために転職を決意

ある程度、仕事に慣れてきた私ではありましたが、言われた情報をただ渡して、ただ言われた税金を払うというような簡易的な作業に違和感を覚え始めていました。なぜなら、全然何をやっているかがクリアではなかったので、「もっと自分でこうゆうものがあって、こうゆう計算をして、結果、この分のお金を払ってね」というようなことを知りたいと思うようになっていました。
つまり、自分から主体的に何かを捉えにいくことでより高い価値発揮を実現したいと考えるようになっていたのです。

そして、私は、事務しかできない職場を変えて、会計事務所に行くことを決めました。
転職先の新たな会社では今まで以上にいろいろな仕事を行うことができて、例えば、会社を訪れて、その会社の経営に携わり、税金などの経理データを計算するような仕事まで受け持つことができました。
ここでは、与えられた仕事をただやるだけではなく、何のためにやるのか、そうした結果、第三者にとってどんな影響があるのかなど、本質的に物事を考え抜く力が身に付き、当然、やり切った後に感じる価値貢献度も全然違い、充実して働くことができていたなと感じています。実際、私が請け負っていた香川県にある家族で経営している会社において、会計に対して助言を行ったり、会社の運営に積極的に関わり、会社の成長に貢献するなど幅広く働くことができました。

しかし、とは言うものの、一般事務に比べて、仕事の内容やボリュームは依然と比べものにならないくらいハードであったため、体調を崩してしまうことが多くなっており、そのこともあって、私は1年間の休養を取ることにしました。
ここで見えたこととしては、体調を崩していた当時の状況として、”経理”を学ぶ時間がまったく無い中で、経理の知識が必要な質の高い仕事をどんどん任せられるというスパイラルに陥っていたことがありました。

そのため、私は「働きながら勉強できるキャリア」を歩みたいと思うようになりました。

会計事務を経てNPに至る

財務・経理チームのメンバーとして、精力的に業務に携わっている
財務・経理チームのメンバーとして、精力的に業務に携わっている

勉強と仕事を両立していきたいと考えていた私は、“派遣”という働き方を選ぶことにしました。
そうすれば、経理の勉強の時間を十分に取ることもできますし、きちんと仕事に従事することもできるので、私の中では、これ以上ない好条件であり、“派遣”という働き方に対してネガティブな印象は全くありませんでした。

しかし、“派遣”という立場だと、どうしても仕事が制限されることも多く、経理を学びながら働くというスタイルはどの企業からもあまり好まれないというのが現状でした。そんな中、唯一、NPだけはそのスタイルを推奨してくれて、「ああ、ここでなら自分らしく働ける」と思い、入社することを決めました。
また、入社してからもNPでは、経理のような専門的な仕事だけではなく、社内間の“交流のしくみ”を企画したりなど、経理外の仕事まで携わることができたので、会社への貢献の幅はどんどん広がっていき、また私自身、もっと会社に貢献していきたいという想いが強まっていきました。

そんな中、私のキャリアを大きく変える出来事が起こったのです。それは、今まで一緒に働いていた、経理グループの社員さんが辞めることになってしまい、急遽、正社員が1人必要になるといった事態でした。当時、会社は事業を拡大している段階であり、「できるだけ早く人は欲しいよね」という話がされる中、同じ経理グループの上司の方が、新しい社員を取るなら“松尾さん”はどうかと私を推薦してくれました。
その話を受け、私自身、「自分で考えて、自分でやりたいことをやるのであれば、自分で責任を取りたい」そして「もっと会社に貢献していきたい」という想いがあったので、迷わず正社員になる事を決めました。

そして、正社員になってからも貢献を意識して働いていった結果、会社に必要とされる存在になることができました。
例えば、税に関わる計算方法において、その算出方法「A」という方法を「B」という方法に率先して変更したことで、結果として1億円もの損失を回避させたことがありました。
これも、より価値を高めたい、より貢献したいという強いがあったからこそ生まれた結果であると思っています。

今後も興味ベースで専門性を磨いていきたい

システム部門を兼務し、新たな専門性に向けて日々邁進している
システム部門を兼務し、新たな専門性に向けて日々邁進している

今後は、税理士資格の取得を直近の目標として掲げていますが、税理士資格というものは、一旦、取得してしまうと、更新する必要がないので(細かい税法の変更などによるチェックは必要ですが)、経理の知識をさらに深めることはできても、ある程度のところまでは到達してしまいます。

一方で、現在はIT部門であるビジネスアーキテクト(以下BA)という部署を兼務でやっていることもあって、そっちの方にも興味が湧いています。というのも、今までの知識で起きた事象をどのように処理すればいいのかということは理解できても、その起きた事象の数値を抽出するロジックは自分では分からないので、その役割を担っているBAに身を置いてもっと学びたいと考えているからです。
最終的には、税法で定められている収益に計上するものなどのロジックが適切に反映されているのかどうかを自分で検証していけるようになりたいと思っています。

結局、専門性は付けに行くものではなく、やりたいことを突き詰めた結果身についているものだと思っています。
BAに行ったことも、興味があって、なおかつ、高い成果が出せると思ったから兼務していますし、今後も続けていきたいと思っています。
なので、将来のキャリアを考え始める若い今だからこそ、改めて「この資格を取らなければならない」「この道しか生きる道がない」などと可能性を閉ざすのではなく、自分がやってみたいと思うこと、そして価値を発揮したいと思うその強い気持ちを持つことで、自ずと、高い成果を上げることができるし、成長もするし、その結果、専門性を高めることができて、一流のスペシャリストになれるのです。

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ThinkAbout編集部
ThinkAboutを運営するネットプロテクションズの社員によって構成される編集部です。
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