初めまして!
ネットプロテクションズ(以下:NP)の内定者長期インターンに参加している野呂です。
私は昨年7月にインターンに参加し、現在は新卒採用ワーキンググループ(以下:WG※)にて「総合企画職」の採用活動支援を行っています。ほかにも、「エンジニア職」採用支援やnote記事執筆、新卒研修のコンテンツ制作を行っています。
3月まで内定者の長期インターン生としてNPに在籍し、4月から改めて新卒入社をします。
特に目標も期待もなく参加したインターンでしたが、インターン生としてNPで過ごすうちに、自分が目を背けていた欠点と対峙することになりました。最初はその欠点に苦しめられましたが、いまでは逃げることなく受け入れ、改善しようと思えるようになりました。
この記事では、どのようなきっかけで自分の欠点に気付かされたのか、どのような体験を通してそれらを受け入れられたのかを、詳しくお話していきます。
※WGとは「社員が主事業の他に20%のリソース(つまり週一日)を使ってまったく異なる業務に参加できる制度」(詳しくは下記記事を参照)のことで、様々なWGの中でも、私は新卒採用に関わるWGに所属しています。
▼WGについて詳しく知りたい方はこちら!
https://www.wantedly.com/companies/netprotections/post_articles/109428
目標のないまま参加したインターン
コロナ禍の中オンラインでの就活を進め、NPより内定をいただき、就活を終えました。
メンターの方から「インターンに参加してみない?」とご提案いただき、「入社前に内定先の雰囲気をより鮮明につかんでおきたいし、どうせ働くんだったらアルバイトではなく、社会人に近いところで実践的な能力を付けたい」と思い、参加を決めました。
大学やアルバイト先で他社の長期インターンに参加している子から話を聞き、漠然と「インターンではそれ専用のコンテンツが用意されていて、成長できる場所も機会も用意されている」と思っていました。また、就活時に自己分析を入念に行えていると思っていたので、自分にどういう特徴があって何が苦手かを理解しているつもりでした。そのため、インターンに対して大きな不安はなかったと同時に、大きな期待もありませんでした。
しかし、このインターンでは、目を背けていた自分の欠点と改めて出会うことになりました。
慣れないなりに楽しんでいたインターン
新卒採用WGにてインターンを開始し、セキュリティ研修など必要最低限の研修を終えたのち、実務にあたりました。はじめにいただいたお仕事の内容は、「総合企画職」採用にてスカウトサービスを使って、学生スカウトを行い、本選考前のカジュアル面談に同席させていただくというものでした。
数か月前まで就活生だった私は、いきなり企業の立場から就活生を「見る側」になったことに不思議な感覚を持ちつつ、初めてのことに慣れるので精一杯でした。
それでも、同じころにインターンを始めた同期と一緒に仕事をしたり、WG内の先輩とランチに行ったりと、慣れないながらも楽しく過ごしていました。
自信のなさゆえに動けない悔しさ
初めてのことにも慣れ始め、周りの状況が落ちついて見えるようになった頃、自分の欠点と出会います。それは「積極的に行動することが苦手」という、昔から気付いていながらも目を背けていたことでした。
話し合いの場で課題に対して本質的な改善点を提案し検討する先輩方の姿や、同期が先輩に積極的に声をかけのびのびと働いている様子を見て、「自分は積極的に手を挙げたり、成長できるような機会を取りに行けているだろうか」と問題意識が芽生えはじめました。
加えて自分が唯一メインで担当していたスカウトサービスでのカジュアル面談で力不足を感じたことも、積極的な行動を妨げる要因になっていました。自分が唯一メインで担当していた領域にもかかわらず、先輩たちのように上手に面談を行えないことに焦り、自身の力不足に心が折れそうになっていました。自分のやっていることに自信を無くし、面談をした学生から良いフィードバックが返ってきても「満足してくれているはずがない」と自分で自分を否定するまでになっていました。
そうした心境から、採用WGの定例会議では、分からないことがあっても「こんな簡単なことを聞いてしまって良いのだろうか」と疑問をそのままにしてしまったり、良さそうげなアイデアを思いついても周囲の反応を気にして飲み込むようになっていました。同期や先輩の姿を見ては「なんで自分はできないんだ」と責めるようになり、どんどん自信を無くし、することすべてに対して「これでいいのだろうか」と思うようになりました。いつしか「できないことは自分一人の力不足だから自分が頑張ればできるようになる」と必要以上に自分を律し、誰かにヘルプを出すことを諦め、孤独感を抱えるようになっていました。
このせいで、自分の興味のある場面に飛び込むことすらできないことが悔しかったです。
些細なきっかけによる大きな変化
そんな時、転機が訪れました。
ある時、エンジニア新卒採用チームの方に「手がいっぱいだから、運用を手伝ってほしい」と声をかけていただきました。内容は、面談案内やコーディングテストの案内等の簡単な運用でした。同じ新卒採用の領域とはいえ、自分の活動できる範囲が広がったことが嬉しかったのを覚えています。
これをきっかけに孤独感が緩和されたことで、自分の中で少しだけ積極性がつき、もともと担当していた「総合企画職」でのスカウトサービスの運用にて、新しい提案をできるようになりました。自分がメインで運用に携わっている範囲だったので、初動に対する心理的ハードルが低かったためできたのだと思います。
一方で、提案した方法には、プログラミングが必要不可欠でした。私は今までコードを書いたことは全くなく、ノウハウもない状態でした。
自力で調べて書いてみるもうまくいかず困っていた時に、エンジニア新卒採用の方でコーディングテストを担当していた先輩がその様子を見て「分からないことがあれば助けるよ」と声をかけてくださいました。すると、ほかの方も声をかけてくださり下さり、最低限必要な機能の構築だけでなく、「これがあればもっと便利そう」というプラスαの機能構築にまで協力してくださいました。
様々な方にご協力いただいた結果、完成したコードは問題なく作動し、新しい方法でのスカウトに成功しました。
「頼ること」の難しさと大切さ
この経験は、「自分のことを気にかけてくださる方がこんなにも周りにいる」と気付くきっかけになりました。成果物は自分の領域内の些細なものでしたし、最初にアクションを起こしたのは自分ではありませんでした。しかし、自信を失い積極性を欠いたまま行動していた頃に感じていた「一人で解決しなきゃ」という孤独感から抜け出すことができました。
その後、「エンジニア職」採用チームの方でも、積極的に行動することができるようになりました。自分が提案した方法を同じチームの方がほめてくださり、自分が感じた不便を改善し、それが誰かの役に立てたときはすごく嬉しかったです。
「必要以上に自分を律しようとする孤独感」の克服
インターンを通して、改めて自分を見つめる機会を得たことで、それまで目を背けていた「積極的に動くことが苦手」という欠点に苦しみました。その欠点を上手く乗り越えられず苦しんでいるうちに自信さえ失い、必要以上に自分を律しようとする孤独感で動けなくなっていました。この欠点はいつの間にか「自信がないために積極性を失い、自力で解決しようと律するも自力では限界があり、また自信を失う」という負のループになっていました。しかし、エンジニア新卒採用の先輩に声をかけていただき一緒に並走したことが転機となり、「必要以上に自分を律しようとする孤独感」を払拭することができました。そして、あたらめて欠点と向き合い、「積極的に動くことが苦手」の根本的な原因は、まさにこの「必要以上に自分を律しようとする癖」だと気づくことができました。
先輩方にサポートしていただきながら、初めてのコードを完成させるという一つの成功体験は、孤独感の払拭と自信の回復につながりました。そのおかげで新卒応援のインターンやnote記事の執筆など新しい業務に挑戦できただけでなく、もともと担当していた新卒採用の領域でも新しいスカウト方法の提案をすることができました。いまでは積極的に自分の想いや考えを発信できるようになり、自分の興味に素直に従うことができるようになりました。
目標がないインターンで得られた気付き
特にこれといった目標もなく始めたインターンでしたが、いざ参加してみると、やはりそこには想像以上の成長機会が潜んでいました。現在では、活動範囲を広げ、採用だけではなくnoteなどのコンテンツ制作や新卒研修のコンテンツ作成まで携わっています。
最初の頃に抱いていた孤独感はなくなり、自分の興味のままに生き生きと手を広げられるようになりました。
この期間で成長した自分に自信をもって、入社後も生き生きと、自分の興味に正直に従いながら自分らしく働き、まだまだ残っているであろう「成長の余地」との出会いを期待しながら今後もNPでの生活を楽しもうと思います。