ネットプロテクションズ(以下、NP)の様々な取り組みについてご紹介し、会社の動向や組織風土などについて雰囲気をつかんでいただく記事「広報こぼれ話」。今回は5月9日(木)に行われた新サービス「atoneプラス」の発表会について、その様子をお届けします。

新サービス「atoneプラス」発表会とは

NPは後払い決済サービスを国内外に複数展開する、リーディングカンパニーです。この度、新サービスとして「atoneプラス」を展開する運びとなったため、その革新的なポイントやユーザーメリットなどを記者の皆様にご説明したイベントです。(*)
当日の構成としては、第一部に一般社団法人Fintech協会エグゼクティブ・アドバイザーである堀 天子氏を招いて「最新のキャッシュレス決済市場動向と課題」をテーマに講演いただき、第二部で当社代表取締役社長 柴田 紳、および事業責任者 井上 知輝から新サービス「atoneプラス」のご紹介を行いました。

*)「atoneプラス」のサービス提供は24年度冬を予定

当日の様子

キャッシュレス決済市場は堅調に上昇、今後の課題は安心・安全なサービスの提供

オープニングは「最新のキャッシュレス決済市場動向と課題」と題し、堀 天子氏に、勃興するキャッシュレス決済市場について解説をいただきました。

一般社団法人Fintech協会 エグゼクティブ・アドバイザー 堀 天子 氏

まず各キャッシュレス決済の利用比率の解説です。堅調に上昇していて、決済手段の内訳を見ると、2023年はクレジットカードの利用率が83.5%で、デビットカードや電子マネーは微増であるものの、コード決済は近年急激に伸びている状況でした。
ここ5年間でキャッシュレス決済が急激に普及した背景には、コロナ禍による行動様式の変化から、若年層をはじめ全世代で現金志向が低下し、キャッシュレス決済へシフトしたものと考えられます。

出典:経済産業省 2023年のキャッシュレス決済比率
https://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240329006/20240329006.html

なお後払い決済については、EC市場の拡大に伴い2023年には1.4兆円、2027年には2.4兆円に達すると予測されています。手持ちのお金が不足しているという理由のみならず、購入時の決済を簡便にする目的で利用されているケースも多いようです。

それらを踏まえて、キャッシュレス決済業界における今後の課題としては、システム障害や不正利用に強い安心・安全なサービスを提供する重要性が高まっていることが指摘されました。加えて将来像としては、行動様式の変化からスマホ一つで完結する決済ニーズが高まりを見せる中、利用者保護と安心・安全のための決済を確保しながら、利便性の高い サービスを提供する取組みが期待されると締めくくりました。

後払い決済は商品を注文した後で支払える決済、購入者と販売元の双方にメリットをもたらす

続いて、当社代表取締役社長 柴田 紳および事業責任者 井上 知輝による、後払い決済サービスと新サービス「atoneプラス」の説明に移ります。

株式会社ネットプロテクションズ代表取締役社長 柴田 紳

NPは2000年に創業し、20年以上後払い事業を提供するリーディングカンパニーです。国内BtoC、BtoB、海外などにも幅広く後払い決済サービスを展開しており、ユニークユーザー数は年間で1500万人超となります。
後払い決済の仕組みは、一言で言うと商品を注文した後で料金が支払える決済方法です。購入者には商品が届いた後にお支払いできる「安全・便利な買い物の経験」を、販売元の企業には請求に関する業務負荷を削減しクレジットカード等の決済手段を使わないユーザーへの「販売機会の拡大」を実現します。

「atoneプラス」で購入者の経済活動を安心・安全・お得にアップグレード

続いて、「atoneプラス」のご紹介です。「atoneプラス」とは前身となるスマホ活用型後払い決済「atone」(*)に、ユーザーのニーズである、ポイント還元率UP、支払い手数料の無料化、分割払い等の要望を叶えた機能を付け加えるべく作られた後払い決済の有料会員サービスです。

*)「atone」は、通販・実店舗ともに使える後払い決済サービスです。(https://atone.be/

※24年度冬に提供開始予定

一つ目に、ポイント還元率は常時1.5%です。後払い決済としては勿論、他決済サービスと比較しても、業界最高水準の還元率となっています。これはNPの強みである、20年間にわたって蓄積された与信データと磨かれてきた精度の高さ、および年間5,000万件の取引を扱う運用能力の高さが実現可能にしています。
二つ目に、支払い手数料の無料化について紹介します。従来後払い決済ではコンビニ払いを利用する場合に209円の支払い手数料がかかっていたところを、無料化します。
三つ目に、支払い方法をフレキシブルに選択できる点について紹介します。過度な出費を防ぐために、購入の都度後払いができる方法や、ひと月分の購入を翌月にまとめて支払う方法に加えて、分割払いも利用できるようになります。分割払いは最大3回まで手数料無料で利用可能です。また、上限金額も最大で30万円まで増額します。

上記の特徴に加えて、堀氏の話で触れられた安全性についても配慮しています。具体的には「支払い管理ができる」ことが可能です。分割払いができるようになっても、後払いのニーズで非常に重要な「使いすぎない」「管理しやすい」を実現するUI/UXを実現していきます。利用状況が簡単に分かること、上限額を付与し過ぎないことを重視しています。

※掲載イメージはサンプルで実際のアプリ操作画面とは異なります。ライセンス取得後、開発予定です。

今後の成長戦略、未開拓市場への参入および購入者と販売元を繋ぐプラットフォームサービスの展開

ここまで新サービスの「atoneプラス」についてご説明しましたが、atone事業の成長戦略についてもご紹介します。「atone」はユーザーの会員化を通じて与信精度が向上している点から、従来の後払い決済の仕組みでは未払い率が高く、参入しにくかった市場にも参入できる準備が整っています。これらの新たな市場における開拓を進めることがまず一つ目の戦略となります。もう一つの戦略は、昨年10月にスタートした「atone shops」というポータルサイトです。こちらは、既に複数のECショップが、ポイント5%還元などのショップ独自のキャンペーンも行っています。すなわち、「atoneプラス」ユーザーは常時1.5%のポイント還元に加え、こちらのサイトを経由してお買い物をするとさらにポイント還元を獲得することができます。一方で加盟店のECショップ様にとっては直接集客できるため、ポイントを負担しても費用対効果が高いキャンペーンツールになるご紹介をしました。

最後に柴田は「NPは、後払い決済のリーディングカンパニーとしてサービスをさらに進化させ、ユーザーにとって最も使いやすくお得で安全なキャッシュレスサービスを提供し、日本のキャッシュレス推進に貢献します」と締めくくりました。

おわりに

プレゼン後に設けられた質疑応答の時間では、会場一杯にお集まりいただいた記者の皆様より多くの質問が寄せられ、大変盛り上がった場となりました。本日のイベントが、勃興するキャッシュレス決済業界および、安心・安全・お得な後払い決済「atoneプラス」の理解を深める機会となれば幸いです。

なお、以下にて当日の内容を記事化いただいていますので、ご紹介させていただきます。
・ペイメントナビ:ネットプロテクションズ、「atoneプラスは20年前に描いた後払いの最終進化系」
・電子決済マガジン:ネットプロテクションズがポイント還元率=1.5%、分割払い対応の“サブスク”型後払いサービスを今冬に投入へ
・日本ネット経済新聞:ネットプロテクションズ、有料会員サービス「atoneプラス」発表 3年で会員100万人目指す
・通販新聞:ネットプロテクションズ 有料会員向け分割後払い開始へ、ポイント1.5%還元・コンビニ手数料無料に
・ネットショップ担当者フォーラム:ネットプロテクションズの後払い決済「atone」の新サービス「atoneプラス」とは? ポイント還元率UP、コンビニ決済手数料無料化など
・コマースピック:後払い決済を提供するネットプロテクションズ、新サービス「atoneプラス」でBNPLにも参入【参加レポート】
・マネ会:atone(アトネ)は後払いの注目決済サービス!使える店舗やメリットを利用者側と店舗側から解説

※ 本記事は2024年5月時点の情報です。

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