ネットプロテクションズ(以下、NP)の様々な取り組みについてご紹介し、会社の動きやNPメンバーの働き方、過ごし方について雰囲気をつかんでいただく記事「広報こぼれ話」。
今回は夏休みの中高生に向けて実施した、中高生向けの次世代リーダー成長支援プログラム「THINK FLAT CAMP」についてリポートします!

「THINK FLAT CAMP」とは

最初にどのようなプログラムなのかご紹介します。
「THINK FLAT CAMP」とは、これからの社会を担う中高生たちが、自ら問いを立て、仲間と協働しながら理想を言語化し、かたちにしていく力を育むことを目指したプログラムです。
4〜5名が一つのチームになり、5日間にわたってグループワークをしながら事業企画を立案。ビジネスの前線で活躍する評価者に向けて、中間報告と最終報告の2回にわたってプレゼンテーションを行います。
テーマは「つぎのアタリマエとして実現したい社会に近付くための、持続可能な仕組みを立案せよ」。
問いに明確な正解はなく、だからこそ自分自身で考え抜き、チームで試行錯誤しながら理想の社会を形にしていくプロセスが求められます。自分の想いを言葉にして伝え、仲間の想いを受け取りながら、一つのアウトプットを創り上げていく体験は、多くの参加者にとって初めての挑戦になります。

また、本プログラムには全国および海外から多様なバックグラウンドを持つ中高生が参加しています。
学校や地域を越えて集まった、同世代の「本気で何かに挑戦したい」という気持ちを持った仲間とチームを組み、価値観を交わしながら協創していくことは、大きな刺激であり成長のきっかけにもなっています。

NPは「ひとの可能性をひらく」というビジョンのもと、年次や立場に関係なく挑戦できるティール組織を運営しており、このプログラムもその思想に基づき2019年より中長期的な社会貢献を考え、次世代リーダーの育成に取り組むべく継続開催しています。
今年度はコクヨ株式会社様、立命館アジア太平洋大学(APU)様にもご協力いただき、評価者としてのご参画や、会場提供など多方面でご支援いただきました。 

次に活動について具体的に時系列でご紹介します。

1日目

午前10時、いよいよ5日間のプログラムがスタート。
初日はオリエンテーションを通じてプログラムの目的や進め方を理解し、午後から本格的にグループワークへと突入しました。チームで昼食を共にしたこともあり、少しずつ打ち解けた様子の参加者たち。「自分たちが目指したい理想の社会とは?」という問いを起点に、対話を重ねながら議論に熱が入っていきます。

2日目

前日午後からはじまった協議をもとに2日目午後には、中間プレゼンテーションを実施。
約8時間という限られた準備時間のなかで資料とスクリプトを仕上げ、チームごとに経営陣を前に発表へ臨みました。
しかし、待っていたのはシビアなフィードバックの数々。「どこかで聞いたようなアイデアに留まっていないか?」「誰に対する、どんな課題を解決したいのかが曖昧」「自分自身が心から共感できるテーマなのか」──本質を突く指摘に、場の空気も一変。
プレゼン後の振り返りでは、フィードバックを前向きに受け止め、率直な想いをぶつけ合いながら、より良いものにブラッシュアップする議論を進めていました。初日の遠慮がちな空気はすっかり消え、チーム内の関係性にも変化が見えてきました。

3、4日目

最終日のプレゼンテーションを見据え、各チームが仕上げに向けてギアを上げます。
時間が限られている中で焦りも出始めますが、自分たちが心から納得できるアイデアを追求しようという意志が強まり、再スタートを切るチームも。より意見を出しやすい関係性をつくるため、休憩も挟みながら率直に話す時間を設けたり、個人で思考を深める場をつくったりと、アプローチは様々です。
「自分たちが本当に実現したい理想の社会とは?」を再定義し、チームの志がひとつになったところで、残り2日間を駆け抜けます。
他チームの意見を聞いたり、タイマーを活用したりしながら議論をブラッシュアップする姿からは、時間の使い方や思考の質に対する意識の変化も感じられました。

5日目

ついに迎えた最終日。
全チームが、メンバーみんなで練り上げた渾身のプランを発表します。中間発表時とは打って変わり、テーマに対する真摯な問題意識と、それを社会に届けたいという熱量が、発表に力強く表れていました。
実現性や構造面での課題にはフィードバックもありましたが、それ以上に「やり切った」という清々しい表情が印象的でした。

全チームのプレゼンテーションが終了したあとは、表彰式と懇親会を開催。
チームの枠を越えてお互いの健闘を称え合い、ここまでの5日間の奮闘を分かち合う、あたたかいひとときとなりました。初対面だったとは思えないほど、会場には笑顔と感謝があふれ、仲間としての絆が育まれたことを感じさせる光景でした。

また、最終日には参加者へのお土産として、NPのことがよく理解できる書籍『こんな会社で働きたい』の冊子を提供しました。さらに、後払い決済を提供する企業として、安心・安全なネットショッピングを楽しむための基礎的な金融リテラシーを持てるよう資料のご紹介をしました。中高生が将来、消費者としても社会人としても正しく知識を活かせるような機会づくりを、今後も続けていきたいと考えています。

参加者の声

中学2年生・男子
本当に楽しくて、やりがいのある時間でした。考えるって、こんなに体力と時間を使うことなんだ、そう実感した一方で、「こんなにも楽しいんだ」とも知ることができました。大人になっても、こんなふうに本気で何かに向き合っていけるのかもしれない。THINK FLAT CAMPに参加したことで、未来がより楽しみになりました。

高校2年生・女子
THINK FLAT CAMP では、学校のように空気を読んで無難に話す必要がありませんでした。初めて会ったのに、誰もが真剣で、自分の考えをまっすぐ伝えてくる。そんな仲間たちと一緒に過ごすうちに、「本音で話すって、こんなに楽しいんだ」と思えるようになりました。普段の生活だけでは絶対に出会えなかった人たちと、本気でぶつかりながら何かを作れたことが、一番の財産です。

高校2年生・男子
初めての校外プログラムで、最初はただワクワクして参加しました。でも終わってみると、そのワクワクは、確かな学びと経験として自分の中に残っていました。NPで働く方々の姿から、「やりがいを感じて働くって、こういうことかもしれない」と思ったし、まだ将来の理想像はないけど、いつか自分もそんな仕事に出会えたらいいなと思えるようになりました。

おわりに

​​自分の未熟なところにも向き合いながら、挑戦を続けた中高生。そんな彼らの姿を見て、私たちも挑戦を続ける勇気をもらいました!
参加いただいた皆さんが、次世代リーダーとして活躍されることを願っています。
私たちは今後も、「つぎのアタリマエ」を作り出す次世代リーダーの成長支援を積極的に行なっていきます。

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