2018年7月、ネットプロテクションズ(以下、NP)は本社を東京都千代田区麹町の麹町ファーストビルに移転しました。本記事では、本社オフィス移転にあたり発足されたリロケワーキンググループ(以下、リロケWG)が込めた想いとNP本社オフィスをご紹介します。

つぎのアタリマエが根付くオフィス

NPは2018年の初夏に、麹町のオフィスへと移転しました。新オフィスには会話を弾ませる工夫が多くあり、コンセプトも「ABT(Activity Based Talking )~働くというより話そう~」となっています。

一般的にオフィス移転といえば、総務のようなバックオフィスを担う部署が推進することが多いと思われます。しかし今回の移転を実行したのは、5人の有志で集まった社員でした。リロケWG(ワーキングループ=業務の20%を主部署とは別の業務に取り組める制度)のメンバーとしてオフィス移転を主導していたのは、カスタマーサービスやCTOまで様々な部署のメンバー。個人のWillから参加を決めたメンバーや、そのメンバーの熱い思いにジョインを決めたメンバーもいました。

「NPらしさ」とはなにか

新しいオフィスをつくるに当たり、「ただカッコいい」「イケてるベンチャー感のある」オフィスをつくるのではなく、きちんと「NPらしい」オフィスをつくろうと考えました。

NPとはどんな企業で、これからどのようになっていくのか。NPにとってのオフィスの存在意義とは。オフィスのつぎのアタリマエとはなんなのか。

会社と自分との関係性は、「いる理由も」「求めることも」「成し遂げたいことも」それぞれ。相互の関係性において、それぞれの目的を最大化するためにオフィスに考えることは何なのかを満たすようなオフィスはなんなのかを考えました。

そして生まれたのが、個人の接点を多く作り出すことで、個人やグループの自己表現、目指すもの、したいことを繋ぎ包み込む環境「ABT(Activity Based Talking )~働くというより話そう~」というコンセプトです。

人と人とのコミュニケーションを重視するNPにぴったりなコンセプトが生まれました。

ABT(Activity Based Talking ) ~働くというより話そう~

このコンセプトは、「つぎのアタリマエ」を作り出すために、働くというよりアクティブに話すことで、自己表現ができる、周りのことや会社のことを知ることができる環境を作り出しています。

とにかく交流を意識した会議室設計

NPのミッションである「つぎのアタリマエをつくる」を体現するために、働くというよりアクティブに話すことで、自己表現ができる、周りのことや会社のことを知れる環境を実現していきます。そのために、様々な人と人とのコミュニケーションがつながるような空間を設計しました。

たとえばこの「Qisui」という社内最大のセミナースペース。大人数が参加する社内の勉強会等は、この広いスペースで行われています。外部の方との打ち合わせに使ったり、商談の前後にお客様が作業するスペースとしても活用することができます。
海水と淡水が入り交じるエリアのことを「汽水域(キスイイキ)」と言いうのですが、そこから付けたQisuiという名には、「NPという淡水と、社外という海水とが入り混じり、豊かな場所にしていきたい」という思いが詰まっています。その他にもベンチがオフィス外周を囲んでいたり、そこかしこにミーティングスペースがあるなど、軽い打ち合わせや面談をしたいときに気軽に話すことのできる環境になっています。

どこでも仕事ができる環境

新オフィスでは、社員の固定席は無く、全席がフリーアドレスとなっています。そのため、その時の気分に合わせて、自分が好きな場所を選んで働くことができます。
オフィスを囲むベンチソファーを見てみると、会話をする人もいれば、黙々と作業をしている人もいて、各人が自分の思い思いに過ごしています。

従来のデスクワークは固定席が与えられ、打ち合わせ以外のほとんどすべての作業をそこで行っていました。ただ、部署で区切られた場所で決められた時間に仕事をするというワークスタイルは、兼務やワーキンググループなど一つの部署にとどまらない働き方が一般的なNPにおいて、適さないスタイルとなっていました。それに対して「フリーアドレス」にすることにより、その時々の業務に応じて、働く場所を選ぶこと可能となっています。より集中をしたいときには集中スペースで、クリエイティブに思考を拡げたいときにはリラックススペースなど、場面によって働く場所を変えることで仕事の能率を上げることができます。

自ら手を挙げる仕組み

WG制度は自らのWillに沿って参加をするプロジェクトを選択することができる制度です。

今回のオフィス移転を通して、リロケWGメンバーの中には「人生が変わった」と口にする人もいました。そして、リロケWGの作り上げたオフィスによって全社の働き方も大きく変わり、仕事へのモチベーションや捗り方も大きく向上しています。

自らが手を挙げることによって、自分にとって幸福度の高い働き方をすることができる。そして全社に対しても価値貢献をすることのできる正の循環を生み出すことで、さらなる「つぎのアタリマエ」を作り出すことを目指します。

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