2018年7月、ネットプロテクションズ(以下、NP)は出産・育児期におけるサポート制度「ココット」を発表しました。本記事では制定までの想い、そして制度の詳細を紹介します。
日本一を自称できるほどの手厚い福利厚生制度
ココットとは出産・育児にまつわるサポート制度の総称ですが、そのなかには現在19の制度があります。妊娠から出産、育休、職場に復帰して活躍するまでの様々な状況変化に柔軟に対応できるよう、フェーズごとに以下のような施策を利用することができます。
制度設計にあたり様々な企業の制度を参考にし、いいと思ったものは全て取り入れていくという形で作り上げたもの。施策が盛りだくさんなのは、そのような理由からなのです。
きっかけは同部署のメンバーの産休
実はココット以前のNPには出産・育児に関する制度は基本的な産休・育休以外はほとんどありませんでした。きっかけとなったのはNPの社員としてはじめての産休取得でした。単純な産休だけではそれを活用する際の心のケアまではしっかりできていないと考え、社内で制度検討のためのプロジェクトチームが発足。産休・育休の対象者だけではなく、そのチームのメンバーにとっても嬉しい制度作りがスタートしました。
特徴的なものの一つとして挙げられるのが「サポーター社員の雇用」。妊娠により定常的な業務ができなくなる可能性があるメンバーの所属する部署では、短期の社員を採用し、本人はもちろん部署の同僚へも極力負担がかからないよう業務の再分配を行います。制度設計時に「実際に自分の部署のメンバーが育休に入ったときは、業務を残されたメンバーで回していくのが大変だった。ただそれが気がかりでギリギリまで身体を酷使するようなことは避けて欲しいし、育休を早く切り上げるということもしてほしくなかった」という思いがあり、安心して休みを取れる、そして心から笑顔で送り出してあげられる環境を目指しました。
産休や育休はもはや当然の風潮ですが、実際には休むことによって同僚に迷惑がかかるかもしれないといった心配などから、なかなか休暇取得や勤務時間の調整などがしづらい職場もあるかもしれません。それを解消する有効な制度ではないでしょうか。
男性も当事者!ココットの積極利用を促進
ココットは女性だけではなく男性社員も利用できる制度です。特に喜ばれるのは「認可外保育園補助」。認可外保育園の費用について月額10万円を上限とした補助を行います。なおこれは認可保育園の落選者だけでなく、保育園の送り迎え時間を短縮することが目的での入園であっても補助が出ます。会社に余裕がないとできないわけではなく、この施策の導入には極めて合理的な判断がありました。
復職したいメンバーが認可保育園に入れないという理由で復職が遅れるくらいなら、補助を出してでもそのメンバーの復職を支援したほうが会社としての生産性は高まるはず。また遠くの保育園に送り迎えするのであれば、その時間を仕事に活用してもらったほうが会社にとってもメンバーにとってもハッピーであり、両者Win-Winになれます。そのような考えからこの金額設定になっています。おそらく認可保育と認可外保育の差分はほとんどのケースで埋められるのではないでしょうか。
出産・育児きだけではなく、制度も成長を
実際に復職した社員も、キャッチアップ期間を経て現在はフルタイム勤務をしています。もちろん状況によって時短勤務やリモートワークも可能ですが、制度に働き方を当てはめるというよりは、それらをカスタマイズして自分にベストな使い方ができるようになれるのがベストだと思います。
今後出産・育児期だけではなく「働きたい想いを応援する」制度に、ココットも成長させていきたいと考えています。