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東大からベンチャー。新規事業から人事。その意思決定のウラにある思想とは?

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東大からベンチャー。新規事業から人事。その意思決定のウラにある思想とは?

「つぎのアタリマエをつくる」ことをミッションとする株式会社ネットプロテクションズ。当社で人事担当として組織の風土や基盤を作る河西遼は、東大を卒業し新卒で入社。入社後は新規事業責任者を経て人事に転身した異色の経歴の持ち主です。今回は、それらの意思決定の背景にあった思想を、本人自ら語ります。

自分を突き動かす原動力は「知的好奇心」

私の原動力は「知的好奇心」。個人の幸せや楽しみ、やり甲斐とはどういうものか? それは会社の目標と両立することはできるのか?より多くの人々が幸せになる社会設計とはどういうものか? それを考え抜くことが、私が行動を起こす動機で、いま仕事をする上で最も大切にしている価値観です 。

知的好奇心を満たす=「知ること、考えることは面白い」。それを無自覚ながらもはじめて体感したのは大学院生のときです。人体や身体機能、人間心理や哲学に漠然と興味があった私は、東京大学医学部の健康総合科学科に進学。しかし就職活動時には「自分は何になりたいのか」が見えきらず、そのまま大学院へ。

そこではじめて、「どのような基準」で「どのような会社」を選ぶべきかを徹底的に考えたんです。15社以上のインターンシップに参加する中でようやく見つけ出した軸が「自分が考えたこと、行動したことで世の中をより大きく動かしていきたい」ということ。

私が知り、考えたことが会社、そして社会に影響を及ぼしていく。そしてその反応を観測しながら試行錯誤することで、社会的インパクトをどんどん大きくしていく。この一連のプロセスが、最も自分を熱狂させている、という仮説に辿り着いていました。

これが実現できる会社を選ぶ条件として定めたのはふたつ。「個人がどれだけその会社を変化させられるか」と「その会社がどれだけ社会を変化させられるか」。具体的に言えば、社員の裁量が大きいこと、そしてビジネス資産や事業のポテンシャルが高いことです。

その軸に沿って考えた結果、最終的に選んだのがネットプロテクションズでした。上記の軸に当てはまっていただけでなく、人はどうあるべきか、人が働きたいと思える組織はどのようなものか、そして社会は……? 心理学や哲学の観点で組織、ビジネスについて深く考えているこの会社に魅力を感じたんです。

自分よりも高い視座で世の中を見通している。だから自分が想像もできない成長ができるはず。その期待感が、私をネットプロテクションズに導いてくれました。

ネットプロテクションズに期待していた“想定外”

少人数チームでの新規事業開発を積極的に推進していた。
少人数チームでの新規事業開発を積極的に推進していた。

入社して半年、新卒研修を終えてセールスグループに配属。そしてすぐに、新規事業の提案を行いました。自分の手で新しい事業を作って、社会にインパクトを与えたい。ただ、その一心でした。

その結果、市場調査をひとりで担当することに。市場の仕組みがひとつわかれば、社会の仕組みもひとつわかる。自分の知的好奇心を満たしながら半年間調査し続け、入社2年目を迎えたころには、新規サービスとして展開していく足がかりを得ることができました。

自分で提案したプロジェクトだったこともあり、リーダーとして仕事を任されることに。しかしここで、私は自分自身への変化を感じます。「社会にインパクトを与えたい」だった原動力が、思ってもみなかった方向に傾きはじめたのです。

事業立ち上げ計画の道筋が立ち、あとはやるだけ、というフェーズへと移行していく中で、事業拡大もさることながら、チームの在り方についても興味を持ちはじめました。特に、チーム全体と、メンバーひとりひとりの関係性に面白みを感じたのです。

一般的に、社員が自分の目標や役割に集中できる環境を作ることで、競争力のあるチーム・組織を作ることができると言われることがあります。しかしその場合、個人のモチベーションやアイデアを生かせなくなるという弱点もあるんです。

短期的な成果や、役割を徹底することを求められることで、すぐれたアイデアをメンバーが持っていても、チームとしてそれを活かしてプロジェクトを進めることが難しくなったり、そもそもメンバーがアイデアを出そうという意欲を持たなくなったりしてしまう。

つまり、メンバー各々が部分最適に特化しすぎるようなチーム体制は、必ずしも全体最適にはつながらず、バランスが重要となるということです。そもそも、「チームがメンバーを活かす」という一方向的な関係性では、チームとメンバーの最適なバランスを実現することは困難で、相互に影響を及ぼし合いながら、環境に応じて形を変えつつ最適な関係を探り続けるのが望ましいのではないでしょうか。

ちょうどそのようなことを考えていたとき、「人間ってなんだろう」とチームメンバーと話していました。個人の意志や感情が組織、社会にどんな影響を及ぼすのか……。その「人間の感情のメカニズム」を追求していきたい。その知的好奇心こそが、私の原動力になっていることに気づいたのです。

組織とメンバーが相互に影響しあえる “仕組みづくり”に自分が関わることで、私自身の知的好奇心も満たすことができ、社会に影響を与えることもできる——。私は「人事」に異動することを決めました。それはまさに、入社時の私にとっても“想定外”のことです。

組織・社会の幸せへの貢献が、知的好奇心の追求につながる

しかし、リーダーを任されていた新規事業が「いよいよ拡販だ!」というタイミングでの異動。こうした個人の希望を聞き入れてくれる柔軟なところが、ネットプロテクションズの魅力かもしれません。

「つぎのアタリマエをつくる」というひとつのミッションのもとに集まったメンバーではあるけれど、そこに至るまでの方法はみんな違っていて、そうした個人の想いを尊重して一緒に「アタリマエ」を作っていく。

ネットプロテクションズは、短期的な利益に囚われることなく、「組織とは?」「社会にどう影響を与えるべきか?」を考えビジネスを作る会社です。個人がどうあるべきかを考え抜いた上で、そんな人たちが働く組織はどうあるべきかをさらに考えています。

だから枠組みにはめることもなく、体制や制度を常に変化させていく。そのようなネットプロテクションズの組織作りのスタイルなら、自分の知的好奇心を満たしながら、それを強みにさえ変えることができるだろうと感じました。

集まっている人材も、長期的な視点を大切にしていて、Win-Winの価値観を持ったものばかりです。互いに支え合うことによって、全員のWinが最大化する。私の場合、組織や社会の理想像を徹底的に考え抜くことで、自分の好奇心を満たしながら、チームに、社会に価値を提供していきたいと思っています。

だから「人間の感情のメカニズム」を追求していくことは、それは自身の幸せのためだけでなく、組織や社会の幸せを考えていくことだと、私は考えています。

会社のミッションと個人の幸せが両立するのが「つぎのアタリマエ」

メンバーとの対話を積極的に行っている。
メンバーとの対話を積極的に行っている。

現在私は、職務上、社員の配属・異動を考えることもありますが、社員を評価するという感覚はありません。メンバーたちの根源的な欲求はどこにあるのか、どんな将来像を描いているのか。それを踏まえた上で、会社全体と個人のWinが最大化するよう、バランスをとりながら配属・異動を考えています。

資本主義の社会では、組織はピラミッド型になりやすく、それが最も効率的なように思えます。「これが“幸せ”なんだ=正しいことだ」とトップダウンで指示されたことを、ただこなしていれば無難で、楽かもしれません。

しかし、ピラミッド型の組織・社会では「周囲に認めてもらいたい」など個人の承認欲求までは満たせても、「自分のやりがいにもとづき、能力を最大限に引き出し、生かしていく」という自己実現欲求は満たされません。だから、一人ひとりが自分の幸せに対してオーナーシップをもつことで、社会として全体幸福が実現されていく、そんな “社会の仕組み”に移行していく必要があるのです。

ネットプロテクションズという“箱庭”で試行錯誤しながら、そうした仕組みを生み出し、社会に良い影響を与えていきたい。それが、知的好奇心という原動力を生かした、私の人事としての仕事です。

当然、私以外の社員にもそれぞれの原動力があります。その原動力をうまく活かし、全体最適を図れば、会社から“幸せ”を提示されなくても、個人は自分なりの幸せを最大化させることができ、会社は「つぎのアタリマエ」を実現していくことでしょう。

会社のミッションと個人の幸せの両立——。このカタチは会社組織の新しい「アタリマエ」になっていくと感じています。ネットプロテクションズが「つぎのアタリマエをつくる」ために、私の知的好奇心を人事というポジションで最大限生かしていきたいと考えています。

(Text by PR Table)

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Think About編集部
「Think About」を企画・運営するチームが、ネットプロテクションズ社内に点在する「思考のキッカケ」をお届けします。
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