2018年度の参加者満足度100%、社員のコミット度が最も高かった部門で1位を獲得しているNPのサマーインターン。難易度の高いテーマを5日間かけて考え抜くことによって、過去に参加した学生の多くが選考難易度の高い企業に内定しています。5日間のプログラムでどのような経験したのか。どのような学びや気づきを得たのか。今回は、2018年度のサマーインターン参加者で同じチームのメンバー同士であった竹内・山本と、彼らのチームのメンターを務めた西浦に、実体験をもとに語っていただきました。

(左)西浦司:2017年度入社。入社2年目以降、市場開発室責任者として進出市場への営業戦略の立案から実行、サービス開発の一連を担う。3年目より、スマホ決済atoneの営業戦略立案を担う。
(中)山本息吹樹:慶應義塾大学4年生
(右)竹内大智:首都大学東京4年生

参加を決めたきっかけと参加前の心意気

山本
NPのサマーインターンに参加することを決めたきっかけは、当時の内定者によるプレゼンを聞いたことです。会社のことを自分ごと化して想いを込めてプレゼンしている姿に、心揺さ振られました。まだ正式に働いていない内定者という立場であるにも関わらず、会社のことをこんなにも自信をもって語りたくなるような魅力のある会社なんだろうなと思ったと同時に、NPについてもっと深く知りたいという気持ちが湧きましたね。

竹内
僕は、外部の就活イベントでNP社員による会社説明を聞いて、NPが事業を創造する過程で大切にしてきた思想に共感したことがきっかけでした。「全てのステークホルダー対してフラットに向き合い、All-WInである事業を構築する」というスタンスのもと、かつて実現不可能と言われた決済事業を実現させたという話を聞いて、この会社についてもっと知りたいと思いました。

メンター西浦
実は僕も大学生の時に、NPのサマーインターンに参加していまして。当時僕のメンターだったNP社員が、メンバー1人ひとりの努力を肯定してくれて、そのスタンスが自分にとってすごく心地よかったんです。自分が社員となった今回のサマーインターンでは、当時の自分のメンターだった社員をさらに超えるような良いメンターになろうと心に決めていましたね。学生1人ひとりの成長に寄り添い、無条件の味方であれるようなスタンスで臨みたいと思っていました。

継続的に価値提供できる事業を創造するために大切なことを、体感できる5日間。

メンター西浦
NPのサマーインターンは、学生4〜5人で1チームを組み、1つのチームに対してメンター社員が2人つきます。5日間で「つぎのアタリマエとなる新規事業を立案してください」というお題に対して、チームで思考しアウトプットするプログラムとなっています。

竹内
事業立案型のインターンは他社でもよくありますが、指定された事業領域の中で、現況の分析・課題の特定とその解決、そして持続可能なものにするためにそこにマネタイズしていくものが多い印象です。それに対して、NPのサマーインターンでは、自分たちがやりたいことや理想の社会像についてゼロベースで考え抜いたうえで、それを実現させるための手段としての事業を考える必要があるというのが特徴的だと思います。無論、どちらが良い/悪いというものでは無く、それぞれに得るものがあり、様々な立案系のインターンに参加した自分からするとNPのインターンは特異に感じましたね。

山本
抽象度の高い問いに向き合って思考しながらも、5日間で具体的な事業の立案まで完遂させることが求められていたので、お題自体の難易度はかなり高かったです。僕たちのチームでは、初日に「4人がやりたいことを出し合い、合意をとって、それを事業として立案しよう!」と話し合って決めていました。

竹内
いぶき(山本)が初日に「本気で事業化するものを創ろう。仮にNPが事業化しないとなれば、このチームで起業して実現する。そう思えるものを創ろう。」って熱く語っていたんです。彼のその言葉を聞いた僕と他の2人のメンバーは、改めて心に火をつけさせられましたね。

2018年サマーインターンにて、チームで議論する様子

山本
そうだったよね。そんな思いを心に抱きながらチームで議論をし、2日目の途中で、チームのアウトプットを中間発表する機会がありました。そこで事業責任者の方々から、かなり辛辣なフィードバックをされたんですね。その時点でのアウトプットは、事業としての収益性は一定担保できていたし、現実的にかなり解決しやすい課題にフォーカスして考えることができていました。しかし、プレゼンを経て、「その事業をカタチにすることによって、君たちは一体どんな社会を実現させたいのかという部分が、全く見えてこない。」とフィードバックを受け、愕然としました。

竹内
4人の「やりたいこと」の総意をアウトプットに乗せるということが全くできていなかったんです。念のためにいっておくとNPのインターンは、それぞれのやりたいことや想いをなんでもかんでもアウトプットに乗せていこうというものではありません。あくまで事業立案のインターンなので、収益化が可能な事業立案は前提です。そのうえで、事業を通じて実現しようとする社会に対して、チームとして心から前向きになれるか、というところまで向き合う必要があるというものです。それぞれの想いに「も」寄り添うというのは、NPのインターンならではの部分と感じましたね。議論をどのように立て直していくかを話し合う過程で、チーム内でめちゃくちゃぶつかり合いました…。

山本
個人が大切にしたい価値観や体現したい理想について考え、それらを場に出し合って議論をするという進め方をしていたのですが、そもそも初対面で価値観もスタンスも全く異なるチームのメンバーと、自分たちが本当に成し遂げたいことの合意形成をとるということが、本当に難しかったです。

メンター西浦
メンターの自分から見ていても、あの時の議論はかなり難航していたね(笑)でもそのような過程で、メンバー1人1人が、自分なりに殻を破ろうとしている様子が見受けられました。最初は「自分がどんなスタンスで場に貢献していくことが1番望ましいのか」を各人が手探り状態で、どこか議論に前のめりになれていなかったのですが、中間プレゼンのフィードバックを受けてからは、どんなに小さなことでもいいから個人が思ったことをいったん場に出そう、という姿勢が感じられるようになりました。

経営陣へのプレゼン

山本
自身の考えを主張しながらも、他のメンバーの考えを聞き容れるというのはかなり難しかったですが、各人が場に出した想いを抽象化させて共通項を探ったり、対立するのではなく、あくまで相手の話を受け入れ対話をしようと心がけていました。

竹内
僕は正直、熱いメンバーがひたすら場をファシリテートしているのを、最初は一歩引いて見てしまっていました。決して冷めていた訳ではなく、このチームではその役割が必要と感じ、そうしなきゃ、みたいに感じていたんです。しかし、他のメンバーの前のめりな姿勢に触発されたり、メンターが背中を押してくださったりしたことで、もっと自分の素直な意見を場にぶつけていこうと思えたんですね。

メンター西浦
事業を考えるにあたって、流行りやマネタイズではなく、”理想”や”想い”が先行することが悪いことだと思い込んでおり、自分のやりたいことや大切にしたい価値観を発露させることを控えていたメンバーもいたんです。でも、「どんな社会を作りたいの?」という中間発表でのフィードバックを受けて、「自分の理想の社会ってなんだろう」という部分に向き合い始めたんだと思います。

竹内
僕は、NPのインターンが「実現したい世界」を大事にする背景には、NPが事業創造において大切にしてきた歴史があるからなんだと解釈しています。NPと出会った時に「理想はわかったけど、それを実現できたのはなぜ?」ということを、社員さんにとても詰めて聞いたんですね。例えばNP後払いを運営するにしても、初期段階ではデータも少なく適切な事業判断ができるか不明ですよね。その時にはどのようにして設計したのか。NPでは、できるだけ多くの人の決済における障害を取り除き商取引を成立させる、という「実現したい社会」が明確にあり、そのためにビジネスモデルやポリシーを作っていました。結果として、実現不可能と言われたサービスを国内においてはじめて実現させ、発展させています。実際にインターンを通じて、世の中に価値を発揮し続けるためにも、How toだけではなく、自分のやりたいことを追求し、理想を描くことこそ大切だということを改めて体感しましたね。

メンターは評価者ではなく仲間として、学生1人ひとりの成長にフルコミット

現在も交流が続くチームメンバーとメンター

山本
「自分たちの理想の社会を追求し、それを実現させるためのビジネスプランを考える」とう非常に難易度の高いテーマを僕たちが考え抜くことができた要因として、メンター社員2名の存在が大きかったと思っています。

竹内
そうだね。メンター社員と僕たち学生との関係において、指導する・指導されるといった関係性や「評価されている」と感じることは、一切ありませんでした。「メンターつきっきり」のインターンでも、同じデスクにはいるが業務を並行して行うものもあれば、「評価者」に徹して議論を静観しているものまで様々でした。NPのようにチームに・個人に向き合い続けてくれるものはなかなか無いように感じましたね。

山本
時には、チームメンバー以上に前のめりに場に入り込んで、停滞している議論を大きく前に進める助けとなってくださりました。

メンター西浦
NPのサマーインターンにおけるメンターの立ち位置は「評価者」ではないんですね。だからこそ、学生の成長に対して純粋に真摯に向き合おうと思っていました。メンターを務める社員はみんな、5日間は普段の業務を全て放り出して、チームに対してひたすらコミットします。

竹内・山本
業務全部を投げ出して……本当にフルコミットですね!司さん(西浦)は、どうしてそんなに僕ら学生の成長に向き合おうというスタンスを貫き通してくださったんですか?

メンター西浦
僕自身、学生時代にNPのサマーインターンに参加した時に、ひたすら「自分はどんな価値観を大切にして生きていきたいのか」ということを問うて、絞り出した答えに対して、メンターが肯定して背中を押してくれたんです。僕自身に本気で向き合っていただいたことで、「自分ってこんなに頑張っていいんだ!」とか「自分の思いにこんなに正直になっていいんだ!」ということに改めて気づくことができたんです。自分の”今”や”今後”に迷う学生たちにも、僕自身が得た経験を得て欲しい、背中を押してあげたい、という一心の思いがあったからこそだったと思います。

インターン参加前と参加後の自身の変化、お互いから得られたものとは

山本 息吹樹

山本
実は僕、「誰もが人生の主人公であれる社会を実現したい」という思いを叶えるべく、2019年6月に起業をしました。この道に進むことを決断できたのは、NPのサマーインターンの5日間で、自分が本当に大切にしたい価値観や成し遂げたいことを追求したことがきっかけの1つだったと胸を張って言えますね。

メンター西浦
5日間で自分自身と向き合ったからこそ、進むべき道を確信できたんだね。僕らNPとしてもNPのインターンに参加してくれた学生が別の道を進むことに決めたとしても、自身が本当に成し遂げたいことをすることで世の中に対して価値を提供してくれれば、それはそれでとても幸せなことだと思っています。

竹内
僕は5日間の経験を経て、自分自身が今後どう生きていきたいのかをより深く考えるようになりました。就活を控えた大学3年生の夏という時期ということもあり、自身の人生観を再考するきっかけを得たことで、納得したキャリア選択にも大きく寄与したと思っています。また、強みも弱みも含めた自分自身と向き合ったり、熱意に溢れた優秀な仲間に触発されたことで、自分を変えていこうとより強く思うようになりました。

メンター西浦
ちなみに、5日間同じチームで議論や対話をしてきたことを経て、お互いの第一印象って変わったりした?

竹内 大智

竹内
僕はいぶき(山本)に対して、初日からずっとカリスマ性みたいなものを感じていましたね。周りをどんどん巻き込んで議論を進めて行くという、僕にはないものを持っている。そんなところに惹かれていました。何でもできるやつだと思っていました。しかし、5日間を通じて向き合っていく中で、できないことを「できない」と述べて周りに助けを求めに行く姿を目にしたことで、いつも完璧なのではなく、素直で常に前向きな人なんだなあと印象が変わりましたね。

山本
大智(竹内)の第一印象は、「真面目そうな人」でした。でも、喋ってみたら意外とフランクでおちゃらけキャラで純粋なやつだったなあ。彼はずっと変わろうとしていたんですけど、結局5日間を通してそんなに変化しなかったように僕は思います。僕自身は、変わることだけが正であるとは思っていませんが、変わらなかったことに対して、本人がどう受け止めているのかは分からないです。でも、自己と向き合い変化しようとする姿勢や、現状に満足しない姿勢に、かなりエンパワーされました。僕自身、最近起業にあたって色々壁にぶち当たっているのですが、その時に大智のことを思い出して、頑張ろうと思えているんですよね。

竹内
そうなんだね、なんか照れくさいわ。今だにお互いに刺激しあえる関係性を築けていることが素晴らしい事だと思っています。

納得したキャリア選択をするための一助に

山本
NPのサマーインターンで、自分に徹底的に向き合うことで、自分のキャリアの方向性をより明確に描けるようになると思います。就活のベースともなる自己分析にもかなり寄与すると思うので、就活を今後に控えている人にはぜひ参加してほしいです。

竹内
僕も同感。NPのサマーインターンに参加することで、今現在「将来進みたい方向性」が定まっている人でも、今まで自分になかった新しい観点を得られたり、多くのことを学べたりするので。

メンター西浦
得られるものは必ずあるので、打算的に考えすぎずに、この夏に少しでも変わりたいと思う方に、是非参加してほしいと思います。難易度の高い選考を実施していますが、参加できなかった学生にも夏以降のイベント開催や、フェイスブックでの情報配信などを通して、何かしらの形で価値提供していけるようにしていきたいと思っています。

ネットプロテクションズでは、2019年のサマーインターン参加学生を募集しています。

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