こんにちは。この4月から新入社員として働き始めました、石田です。今回お届けするのは、私自身が就活生の頃に抱いていた疑問でもある「総合企画職としての採用ってなに?」を紐解いて行く内容です。ネットプロテクションズ(以下NP)では、専門職、文系・理系など関係なく、新入社員は全員「総合企画職」として採用を行っています。しかし、総合企画職と言われても何だか聞いたことのない言葉で、どんな 職種なのか、いったい何をするのかよくわからない方が多いのではないでしょうか。そこで、「総合企画職」という言葉に込められた意図、また実際に入社後はどのような働き方ができるのか、採用担当である赤木の考えを聞いてみました。

赤木俊介(Syunsuke Akagi)

 2013年に新卒で株式会社ネットプロテクションズ入社、「NP後払い」の顧客対応部門のマネージャーに最年少で就任し、顧客体験改善に従事。スマホ決済「atone」の立ち上げに参画し、与信審査システム・顧客対応チームの初期設計を行う。並行して、新卒採用・オフィス移転の責任者として幅広い領域に関与している

個々人が経営者としての視点を当たり前に持つということ

― まずはじめに、総合企画職とはどんな職種なのでしょうか?

赤木:明確に総合企画職とはこういうもの、という定義があるわけではないですが、個々人が全員、経営者としての意思決定ができるような存在であって欲しいという想いは込められています。経営者としての意思決定というのは、部分最適ではなく、全体最適を考えられる存在ということです。例えば、NPが提供しているのは未回収保証型の後払い決済サービスなので、短期的に売上を上げることだけに集中して顧客を増やし続けたとしても、きちんと支払いをしてくれる顧客であるかを考えないと利益はマイナスになってしまいますよね。NPの事業は決済にまつわる全工程を請け負い、多岐にわたる業務が絡み合って成り立っているので、サービス全体のバランスを考えることはどの業務においても重要です。事業を上手く継続していくためには、一部の目的だけでなく、あらゆる選択肢を考えながら、長期的な価値の最大化ができる経営者目線を養うことが必須だと思っています。

― なるほど、一部の目的を果たすことだけでなく、全体が上手く機能することを考えて行動することが経営者としての視点であり、総合企画職として求められていることなんですね。

赤木:そうですね。それにこの経営者視点を養うことは、経営者になりたいかどうかに関わらず誰にとっても必要な力だと思っています。世の中、1つの部品だけで成り立っている物事はなく、様々なステークホルダーが複雑に絡み合って動いています。何か目標を達成しようと思う時に、様々な視点で物事を考えて、すべてのステークホルダーに損なく動いてもらえるように企画をしないと、どこかでしわ寄せが来るはずです。これは経営に限らず言えることなので、生きていくうえで大事な力だと思っています。

経験だけで可能性を狭めるのはもったいない

― 総合企画職には、BA(エンジニア職)や法務、財経といったバックオフィスのような専門職まであらゆる部署へ希望して配属できる可能性が含まれています。文系・理系やこれまでの経験に問わず、入社後に個々人の意思を聞きながら配属部署を決めるという方法にしているのはどうしてですか?

赤木:これまで学んできたことだけで専門を決めて、可能性を狭めて欲しくないという想いがあります。もちろん、学んだ知識が無駄だという意味ではありません。例えば、プログラミングを学んできた人が簡単なアプリを作れるようになった後に、より影響力の大きなサービスの企画~マーケティングに関わってみたい、と想いが拡がることはあるでしょう。これまでの経験や知識に縛られず、やってみたいと思ったことに向かって行動する方が熱中できるでしょうし、会社に対しても貢献してくれると思っています。その方がお互いにとって幸せじゃないですか。NPでは個人の可能性を最大限活かせる場を提供したいと思っています。

― たしかに、やりたいことがあれば可能性を狭めず挑戦できる環境があるのは幸せだと思います。一方で、やりたいことって面接時点でそんなに明確にあるものでしょうか?

赤木:やりたいことが明確に決まっている必要はないんです。これはやりたいかも・やりたくないかも、と自分なりに決断する軸を言語化できることが大事です。実際にやってみて想像と違うことがあっても、自分の軸に照らし合わせて軌道修正できれば、走り続けることができると考えています。面接時には、やりたいことは変わっていくという前提で、より変わりづらい「人間として大切にしたい価値観」などを掘り下げて聞いていくことが多いですね。

― どんな意志であっても、そこにたどり着いた背景を明確にすることが大事なんですね。

3か月は自分の意思決定に責任を持って進むための準備期間

― 総合企画職として入社した3か月後には、面談を通して希望や目指す姿と照らし併せながら、どこかの部署に配属を決めることになります。つまり、ある程度自分のやりたいことを決めなければいけませんが、たった3か月で決めるのは難しいように思います。

赤木:もちろん、3か月で急にやりたいことが見つかったり、自分の可能性に気づけるとは思っていません。やりたいことなんて何なら一生かけて探していくもので、そのプロセス自体が人生だと、私個人としては考えています。ただ、いくら時間をかけてやりたいことを考えたとしても、実際にやってみて得られる手応えは全然違いますよね。だから、行動してみて感じたことを振り返りながら、やりたいことを更新していくことが大事だと思っています。そのために、ひとまずここで頑張ってみようという場所を自分の意思で決めてもらいたいんです。こちらから部署を指定して「ここで頑張ってきてね」と言うのではなく、実際に各部署を周ってみて、自分の目で情報や雰囲気を確かめた上で決定するための期間としています。
 実際にやってみる中で、違う方向に進みたくなることもあるかもしれません。より深く別の分野で注力したいとなればビジョンシート(*1)を出して部署を移動することもできますし、方向転換できる環境は整備しています。最初の意思決定に従って走り続けるも、方向転換するも、どちらにしても自分の意思決定に責任を持って進んで欲しいというのが願いです。

(*1)半期に一度、全社員が今後の方向性や部署移動の希望を提出する制度

立場に捉われず本質を追及し続けることができる

― 最後に、「総合企画職」として働ける、つまり経験や部署に捉われず自由に動ける環境だからこそ感じている魅力を教えて下さい。

赤木:自分の立場を固定化されることなく、俯瞰した視点で意見や行動ができることかなと思います。自分が持っている思想・知識・経験・考え方を会社のどこで発揮すれば一番価値を高められるか考えて、部署や担当している業務に関わらず意見を伝えることができる。そして最適だと判断されれば受け入れてもらえます。会社にとっていま必要なことは何なのかを常に考え、行動し続けられるというのは本質的ですし、自分の人間性を遺憾なく発揮できることは幸せだなと思います。

終わりに

ここまで、総合企画職の特徴や想いをお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。意志があれば、それを応援する環境は整っているので、どんなことができる・できないよりも、総合企画職に込められている考えを知って、どう感じるかを重視してもらえると良いなと思います。とは言え「どんなお仕事があるのか気になる!」という方は、「社員の一日をご紹介」に各部署の詳細があるので、是非覗いてみて下さいね。

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