ネットプロテクションズ(以下、NP)の様々な取り組みについてご紹介し、会社としての動きやNPメンバーの働き方、過ごし方について雰囲気をつかんでいただく記事「広報こぼれ話」。今回は2月15日~16日に渡って行なわれた、内定者合宿についてリポートします!
内定者合宿の概要
今回の内定者合宿は2023年度に新卒入社をする30人程度の内定者を対象とし、千葉県房総台地に展開する体験型リゾート施設「リソルの森」にて開催されました。合宿の主な目的は、内定者同士や研修担当の先輩との関係性構築です。「それぞれがどんな人なのか」「なぜNPに入ってきたのか」「今後どんな風に働いていきたいのか」などを時間をかけてじっくりと知ることによって、自分がそのコミュニティに受け入れてもらっているという安心感や、その人の発言や振る舞いの背景には何があるのか?の相互理解を醸成することが狙いです。
NPでは「自律・分散・協調」を土台とし、一人ひとりが会社としての成果を意識しつつ「やりたいこと、やるべきこと」に自由に挑戦できるティール組織を目指しています。今回の内定者合宿は、社員同士の「競争」を生むのではなく「共創」を重んじて、安心してチャレンジできる環境づくりの一環として実施しました。
ワークの内容は、レゴやコラージュを使った自己表現や、「あなたはチームを豊かにするためにどんな貢献をしますか?」などのチームへの考え方がわかるようなテーマトークなど。自己開示をすることにあまり慣れていない人でも、言葉以外の方法でも表現できたり、楽しみながら話せたりするような工夫をしました。また「場所」についても、オフィスの会議室とは雰囲気を変えて、自然豊かな環境を選びました。非日常の中で、普段は人に話さないようなことを話せたり、五感を刺激して自分の感情にアクセスしやすくなったりするように設計しました。
実際の様子
内定者合宿は、千葉県の誉田駅に集合するところから始まりました。内定者の多くはお互い顔とオンラインでの内定式で一度顔を合わせつつも、顔と名前も一致していない初めましての人が多く、少しぎこちない雰囲気でスタートしました。
合宿の会場「リソルの森」に到着後、まずは自己紹介から始まりました。緊張もあり、顔と名前を覚えるのに精一杯なメンバーも多かった一方、徐々に緊張がほぐれ会場には笑顔が増えていく一面も見受けられました。自己紹介を終えると、この内定者合宿を通してみんなで大切にしたいルール「グランドルール」が発表されました。その一つにAccept(他人を受け入れる)を強調したものがあり、それぞれが遠慮なく自己開示をするための共通認識が整えられました。自分の考えや価値観を否定されないという心理的安全性を担保するために重要な要素が示されたことで、ワークや普通のコミュニケーションでさえも一段ととりやすくなったのではないかと思います。
ワークで最初に実施したのは、雑誌の切り抜きや落ち葉や草木など外に落ちてあるものを自由に使ってコラージュ作品を作成し、自己表現をするものでした。作成前はワークの趣旨がわからず戸惑いを見せていた人も多くいました。それでも作品が完成しそれらを共有することで、対話でなくともなんとなくその人の人となりがわかってくるようなそんなワークであったと思います。
1日目はその他作品作りを通した相互理解をするワークをいくつか実施したあと、焚き火を囲みながらのフリートークを実施しました。緊張もほぐれつつ、非日常な環境にも相まってワークとは違ったより自然なコミュニケーションが生まれていたように思います。
こうして、夕方には初日のワークは終了。合宿開始時のぎこちない雰囲気はほとんどなくなり、相互理解も深まりつつ、それ以上に楽しい雰囲気に移り変わっていたのが印象的でした。
2日目のワークは1日目のワークよりも、それぞれが場に出した表現の背景を言語化しながら自己開示、相互理解をするワークが多くありました。
中でも「CONSTELLATION」というワークは、それぞれが大切にしている価値観について深く知ることができるワークでした。このワークではまずは全員が体育館のような大きな部屋に集まり、真ん中に目印が置かれます。その目印を例えば「仕事」と捉え、それらに対して自分がどのような距離感でどのように考えているのかを、物理的な距離や身体の向きなどで表現します。そしてなぜ自分がそのようなポジションを取ったのか、言語化して発表しました。例えば「仕事は頑張りたいけど不安」と感じている人は、「目印の近くにいるけど背を向けている」といった表現をしていました。これと同じことを、「仕事」だけではなく「家族」や「同期、仲間」についても実施しました。
広い場所を使って表現をしたため、それぞれの価値観や考え方の違いが大きく可視化されていました。同じ組織にいながらも、ある物事に対して正反対の価値観や考え方をしている人が多くいたのには少し驚きもありつつ、最後には「良し悪しではない多様な価値観をそれぞれ発信して、理解しあえた良い機会でした」という意見を出してくれた方もいました。
また、レゴを使ったワークの1つでは、「7年後の自分」というテーマで作品を作りました。7年後の自分はどうなっているか、またはどうなっていたいか、それをレゴという限られたツールで表現していくことに対して思考しながら作品を完成させていきます。出来上がった作品には「そんな物が、この短時間で作れるの?!」と思うような想像力が発揮されたクリエイティブなものもあれば、シンプルでメッセージ性の強いものもあり、その人の現在の人となりと将来像を同時に感じ取れるワークでした。
最後には1人ずつ全体の場で2日間のワークの感想を伝え終了しました。「相互理解が深まった」「関係性よりそれぞれの個性や強みが理解できた」「他のメンバーを通して相対的に自己理解が深まる良い経験だった」「入社への不安も薄まり入社が楽しみになった」などそれぞれ思うことは様々でしたが、ポジティブなコメントが多く改めて合宿の意義を感じることができました。
参加者の感想
「非日常的な空間で、『自身のこと』 『同期のこと』を知る大変良い機会でした。ありのままの自分を話すことはすごく勇気のいることだと思うものの、参加者全員が受け止めあう姿勢でワークに参加していたので、自身の考えを話せる環境になったと感じました。漠然とした不安がある程度解消されたのと同時に、入社後の新卒研修に対する安心感が芽生えました。入社が楽しみです。」
「表面的な交流ではなく、大事にしてる価値観について知れる合宿でした。合宿のコンテンツで自分たちの作品や、考え方を共有する機会が多かったのですが、誰1人として同じ考え方の人がおらず、非常に面白い時間でした!」
「自分の気持ちを素直に出している人が多かったため、自分も普段から思っていることや考えをアウトプットしてみることができました。すると意外と反響があり、『自己開示をすれば興味を持ってくれる人もいるもんだな』と思いました。参加前は同期と馴染めるか不安な気持ちもありましたが、今は『なんとかやっていけそうだな』と思っています。」
主催者の感想
内定式やその他のイベントはオンライン中心になっているので、私たち研修チームとしても初めて皆とオフラインで会うことができる機会でした。いろいろなワークを行い一緒に時間を過ごすにつれて、場に存在している緊張感が徐々にほぐれていき、距離が近づいていくワクワク感を感じられた2日間でした。
高いパフォーマンスを出すためには、お互いのことを深く知り、時には言いにくいことも言い合える心理的安全性の高さが重要だと考えています。この2日間が同期同士でそんな関係性を築くきっかけになっていることを切に願っています!
私たちも皆に実際に会ったことで「皆に必要なことはなんだろう?」「研修にはどんな要素が必要なんだろう?」といったイメージがより鮮明になりました。4月以降の研修コンテンツにも反映していく予定です。
会社の未来を一緒に作っていく仲間として、4月の皆の入社が今から非常に楽しみです!
おわりに
内定者同士や研修担当の先輩との関係性構築を目的として実施された、今回の合宿。ぎこちない雰囲気で始まるも、様々なワークをとおして相互理解を深め、最後には皆が温かい気持ちになっていました。
NPでは今後も心理的安全性の醸成に力を入れ、一人ひとりが自他の成長と価値発揮に力を傾けることができる環境の構築を目指しています。