井上 知輝(2018年入社)
東京大学 経済学部を卒業後、新卒で入社しatoneグループに配属。セールスや開発の経験を経て、現在はatoneの事業統括責任者として、事業全体の戦略設計・遂行から組織運営まで幅広く指揮を執り、事業の中長期的成長を支える体制構築に取り組んでいる。

新卒から7年間、atoneの成長を支え続ける事業統括責任者

Q 井上さんの現在の業務内容を教えてください。

現在、後払い決済サービスatoneの事業統括責任者を務めています。具体的な業務内容としては、売上や利益率、KPI(重要業績評価指標)などの事業の戦略設計と遂行、遂行状況のモニタリング等を行い、その時に必要なアクションを取っています。CS(カスタマーサポート)、プロダクト開発、セールス、リスク管理と危機対応、組織運営などサービス価値の向上や事業成長に必要なことは何でもやっています。
また、長期的な事業成長を支える仕組み作りも推進しており、事業が拡大する将来を見据えた組織の構築や人材の採用なども行い、事業統括責任者として組織全体の成果を最大化することに努めています。

確立されたフラットな組織と事業基盤の強さに魅力を感じて入社

Q 就職活動の軸や入社の決め手は何だったのでしょうか。

学生の頃から「事業の立ち上げや成長を担える人材になりたい」という想いがありました。ベンチャー企業の経営に興味があり、企業の規模や安定性よりも裁量を持って挑戦できる環境を重視していました。そんな中で出会ったのがネットプロテクションズ(以下、NP)です。特に印象的だったのは、評価制度「Natura」の存在です。NPは当時かなり小規模な組織でしたが、それゆえにフラットなのではなく、フラットな組織風土を保つ仕組みがユニークだと感じていました。この制度により、年次や役職に関わらず業務を進め、公平に評価される仕組みで組織運営をしており、企業規模が拡大してもこの仕組みは不変であると確信し、入社を決意しました。

提供サービスにおいても良い印象がありました。会社説明会で社長の柴田から聞いた「NPの後払い決済市場での競争優位性」の話も大きな決め手でした。NPの競争優位性は手厚いサポートと与信精度の高さにあります。それは長年の後払い決済事業を通じて得た膨大な取引データと、様々な顧客ニーズへの対応実績の積み上げによるものであり、他の追随を許さないユニークポイントだと思いました。こうした環境で、自分も資産を活かして新規事業の一端を担いたいという思いも、入社への背中を押してくれたのです。

課題を糧に、先手を打つ力を得たセールスリーダーの挑戦

Q 入社後はどのようにしてatone事業に関わり始めたのですか。

atoneグループへは自ら希望して配属されました。当時atoneは新規事業であり、少人数の段階から事業戦略に関われることに魅力を感じていたためです。
配属後3年目まではセールスと開発の兼務という形で、事業に関わることは一通り触れたいという考えで業務していました。また、配属当初からオープンになっている情報は積極的に目を通すことを重視しており、例えばPL(損益計算書)を通じて売上高や利益率などのコスト構造や、次の戦略とのつながりを意識していました。

Q 裁量権を持ち、主体的に取り組んだ業務はありますか。

入社4年目にatone事業のセールスリーダーとして、予算策定から達成までの戦略設計を担ったことです。
当時の事業責任者から「セールスチームをさらに強化し、年間目標達成に向けた新しい仕組みを一から構築してほしい」と役割を任せてもらうことになり、チームをリードする立場となりました。

まず取り組んだのは年度予算の策定でした。成果指標となる取引の流通額を算定し、その達成に向けた営業戦略やマーケティング投資の計画を立案しました。過去の実績データが無い中で仮説を立てながら取り組みました。
しかし、課題にも直面しました。予算達成に向けた検証が十分ではなく、目標を下方修正せざるを得ない場面もありました。また、人員確保についても先に動くべきだったと感じる場面があり、そこから人的リソースの重要性を痛感したこともありました。挑戦する中で思うように進まない場面もあり、全てが計画通りとはいきませんでしたが、この試行錯誤の経験を通じて得た気づきは計り知れないものでした。

Q 課題に直面し、どのような学びがあったのでしょうか。

計画の精度を高めるために、目標を「現実的で実現可能なもの」に分解し、チーム全体が納得できる形で共有することの重要性を学ぶことができました。進捗を細かく可視化し、リスクを察知して事前に対応策を練る「先手を打つ思考」は、現在でも組織運営において欠かせないスキルとなっています。

また、メンバーの主体性を引き出すことの大切さも実感しました。目標に向かう道筋を明確にしつつも、あえてメンバーに裁量を与えて挑戦を促すことで、想定を超える成果やアイデアが生まれる場面を多く経験しました。この経験が、現在の「ティール型組織」を基盤としたリーダーシップの原点となっています。

振り返ると、挫折を含むこの経験があったからこそ、事業や組織全体を見渡しながら戦略を柔軟に立て直す視点が培われました。成功体験だけでなく、課題と向き合い、その中から何を学び取るかが成長の大きな鍵だと今でも感じています。

自らの役割を制限せず挑戦し続けた結果、事業統括責任者に

Q 「事業の立ち上げや成長を担える人材になる」という学生時代からの目標のために、何を意識し実践しましたか。

事業に関することは「どんなことでも全力で取り組む」という姿勢を意識していました。各領域のつながりを意識しながら少しずつ領域を広げていくことで、やがて事業全体の動きを把握できるようになっていきました。最初は営業だけでなく、未経験であった開発業務にも携わることができたのが大きな土台となったと考えています。また、どの業務においても「最高にこだわる」ことを意識して、常に質を追求していました。
結果的に事業全体を俯瞰して事業推進する力を養うことができ、セールスリーダーとして、さらには事業部全体を統括する責任者として役割を任せていただくことにつながったと思います。

Q 7年間atone一筋で取り組んでこられた原動力はどこにあるのでしょうか。

何よりも「atone事業を拡大させたい」と感じた事業のポテンシャルにあります。最初に事業構想を聞いた時から、事業が持つ独自のビジョンと、後払い決済を日本で初めて実現し運用してきた資産に大きな可能性を感じ、もっと成長できるはずだと思ったことがスタートでした。そのため、事業成長の過程を楽しみながら、困難や試練に直面しても事業の未来を信じて前向きに取り組むことができました。

メンバーの力を引き出す組織作りで、新しい決済の可能性を切り拓く

Q 今後、チャレンジしたいことを教えてください。

私が今後取り組みたいのは、事業面では「人々の決済手段として生活に浸透すること」と、組織の面では「自律的な成長を支える組織づくり」です。
これらは当社のミッション「つぎのアタリマエをつくる」とビジョン「ひとの可能性をひらく」にもつながっていると考えており、私自身の事業責任者としての思いが、企業理念の実現に向けても親和していると感じています。

まず、後払い決済の進化として、ネットショッピングやECだけでなく、日常生活のあらゆる場面でatoneが使える環境を整えることを目指しています。「アタリマエの決済手段」となるために、ニーズに合わせた機能を追加し、利便性や安心感をさらに向上させる仕組みを強化していきたいと考えています。これにより、後払い決済が単なる選択肢ではなく、生活の一部として定着する未来を実現したいです。

次に、組織づくりの面では、メンバーが自ら挑戦し、成長できる組織風土をさらに強化していきたいです。特に、メンバー一人ひとりが役割を超えて、新しい視点やアイデアを事業に持ち込み、それが形になる仕組みを構築していきたいです。そのために、意思決定の軸を全員で共有しつつも、各自が主体的に動いてイノベーションを生み出せる環境を設計し、持続的に成長できる体制を整えていきます。

これらのチャレンジを通じて、atoneのさらなる成長を牽引すると同時に、私自身も事業責任者としてのスキルを磨き続け、当社の企業理念に沿った形で社会に価値を提供していきたいと思います。この想いに賛同して頂ける人には是非NPへ入社していただき、一緒に事業を作り上げていければと思います。


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