松田 陽菜子 (2024年入社)
データサイエンスグループ所属。京都大学農学部を卒業後、同大学大学院農学研究科にて博士課程を修了し、新卒入社。現在はデータサイエンスグループに所属し、社内のデータ基盤の企画・開発に携わる他、生成AIワーキンググループにて社内における生成AI活用の推進に取り組んでいる。
*ワーキンググループ:リソースの20%を活用して、興味のあるプロジェクトに参加できる制度。
ネットプロテクションズ(以下、NP)では、若手が会社の未来を左右するような大きな裁量を持ち、いきいきと活躍しています。
今回は、データサイエンスグループに所属する入社2年目の松田陽菜子にインタビューしました。大学院で農学を研究し博士課程まで修了した彼女。
一見、現在の金融サービスを提供するNPとは、全く異なる分野です。
なぜNPを選び、今どんな業務に挑戦しているのか。そのリアルなストーリーから、NPで働く魅力と若手の成長環境に迫ります。
キャリアの起点 ― 私がNPを選んだ理由
「研究は好きでしたが、基礎研究だったので、社会に影響を与えるところまでの距離が遠く感じていました。就活を機に自分のキャリアを考えた時、より社会への影響が感じられる事業に挑戦したいと思ったんです。」
彼女の就職活動は、”どんな仕事をするか”よりも”どんな生き方をしたいか”から始まりました。パートナーと共に暮らす未来を最優先に見据え、それに加えて、大切にしたのが ”人の雰囲気”だったといいます。
「面接でお会いした社員の方々からは、学生の個性を尊重してくださる雰囲気が伝わりました。そして、『この人たちと一緒なら、自分らしくいられる』と直感的に感じました。」
こうして彼女はNPへの入社を決め、現在は滋賀のご自宅から、関西オフィス所属の社員として週1〜2日出社し、ハイブリット勤務でキャリアを歩んでいます。

最初の壁 ― 「学生」から「社会人」へ
入社後、部署OJTでセールス部門を経験。同時に、セールスとはまた異なるプロジェクト進行にも携わった彼女は、ここで、「学生と社会人の大きな壁」に直面します。
「社内におけるプロジェクトマネジメントのナレッジを整備するタスクで資料にまとめる際、先輩から
『その資料で、誰を、どう変えたいの?“成果”と“成果物”は違うよ』
と何度も指摘されました。当時の私は、資料を作ることが目的化してしまっていたように思います。
社内で資料を浸透させたいなら、まず誰に見てもらいたいかを明確にし、その人たちにどう届けるか、最終的に資料を読む人にどんな行動や意識の変化を起こしてもらたいのかまでイメージすることを再三にわたり指摘された経験から、何か仕事を行う際には、その仕事の目的や狙っている効果と紐付ける意識を強く持つようになりました。」
仕事の本当の“成果”とは、誰かに良い影響を与え、変化を生むこと。この経験は、彼女が ”何のために働くのか”という仕事の本質を学ぶ、大きな転換点となりました。
NPでは自ら希望する配属先を意思表明し、自らキャリアを作ることに関わることが出来ます。当初からデータサイエンスや開発系の業務に興味はあった彼女は、その後、データサイエンスグループに配属が決定。社内のデータ分析を促進するため、分析基盤の整備 に取り組んでいます。
「元々エンジニア関連の知識はほとんどなかったので新しい挑戦でした。
どこの部署に行っても新しい挑戦になる中で、データサイエンスや開発の領域は日本以外の国でも活用できる専門知識を身につけられる、という点で魅力に感じていました。」
領域や必要な知識に関しては全くの新しい挑戦でも、業務のプロセスやマインド面に関しては活かせる部分があったといいます。
「例えば、データ基盤に新しいツールを導入するプロジェクトを推進する時に、最新ツールであるために日本語の情報がほとんど無い中で、海外のサイトも参照しながら導入検討を進めていく作業は、研究活動の時の文献調査に近いものを感じます。
また、システム開発はトライアンドエラーの繰り返しですが、大学院時代の研究で何度も失敗してきているので、エラーへの耐性があり、トライアンドエラーを繰り返すスピード (PDCAを回すスピード)を発揮できたと思います。」
挑戦する若手の意思を尊重し、その挑戦を応援する環境があるのは、NPならではの特徴かもしれません。

2年目の挑戦 ― 責任が、成長を加速させる
1年目の学びを経て、2年目に大きなターニングポイントが訪れます。全社横断の「生成AIワーキンググループ」への参加です。
今後のビジョンに沿ったキャリア形成・適性配置を支援するための人事制度であり、個人の今後のビジョンを記載するシート「ビジョンシート」に“生成AIワーキンググループに興味あり”と書いたことがきっかけでした。
Q:DS(Quarterly DevelopmentSupport)という制度があり、3か月に1度、先輩社員が短中期でのキャリアメンタリングを実施してくれます。NPでは、自らが希望すれば、所属部署以外のプロジェクトに参加することもできるのが魅力です。
彼女は、生成AIワーキンググループが持つ様々なプロジェクトの中で、 社内でAIを扱うためのガバナンス体制を整えるプロジェクトのリーダーに抜擢。AIというと、どのAIツールを使うといった手段の選定や導入に気持ちがいきがちですが、組織としてどのような期待効果やリスクがあるのかしっかり定義していくことが、長期的に活用していくにはとても重要です。
そこで、研修時の経験も活かし、AIツール導入を目的にするのではなく、企業が健全な経営を行い、持続的な成長を遂げるための管理・監督の仕組みを整えることを目的に、社内のAI利用規約やガイドラインの策定、ツール利用時の承認フローの整備、ルール浸透策の検討など多岐にわたる重要な業務を担っています。
「もちろんプレッシャーはありました。でもNPには、挑戦する若手を全員で支える文化があります。一人で抱え込まず、様々な方に相談をしアドバイスをもらいながらプロジェクトを前進させ成果を出す。若手の新しいことへの挑戦を推奨するNPならではかもしれません。挑戦に対するウェルカムな雰囲気に助けられていますし、やりがいに繋がっていると感じます。」
年齢や社歴は関係ありません。「やりたい」という意思と、そのための行動があれば、会社は大きな裁量と責任を与えてくれる。そのバックには、CA(カタリスト)をはじめとする先輩社員のサポート体制に加えて、失敗をしても挑戦したことを評価してくれる文化がNPには根付いています。本人のやる気と企業風土が、彼女の成長を何倍にも加速させているのです。

今後、どんなことに挑戦していきたいですか?
「自分の仕事によって、自分の周囲の人や社会に影響があるのかが分かるこで、より自分の価値が感じられると考えています。
今は、自分の貢献によって組織全体の生産性を上げたり、イノベーションを生み出しやすい組織の風土を作ることに喜びを感じます。
今後も、特定の業務にこだわりすぎず、会社や社会に影響をもたらす重要な領域に挑戦・貢献していきたいです。」
―最後に、この記事を読む方にメッセージをお願いします。
「就職活動では、業界や業種、仕事内容などで会社を選びがちですが、ぜひ自分に合った他の軸でも探してみてください。私の場合は『働き方』と『人の雰囲気』が大切な軸でした。
また、大学の専攻も気にしすぎなくていいと思います。もともと私はバイオ系の研究をしていましたが、今は金融サービスを提供する企業でデータエンジニアリングや生成AI領域の仕事をしています。
自分で自分の限界を決めずに、新しい領域に挑戦してみると、将来のキャリアの選択肢はきっと広がっていくはずです。」
入社2年目で、会社の未来を創る仕事に挑戦する。NPでなら、それは特別なことではありません。次は、あなたの番かもしれません。
弊社では、多様な才能を活かせる場をご提供しております。
私たちと一緒に働いてみませんか?